オフィスで足つぼ、従業員にどんな変化が生まれた? 健康経営の新しい選択肢に 企業向けイベントをレポート
商業施設などのイベントで広がった足つぼ体験が、オフィスという日常の場に持ち込まれています。着衣のまま・短時間・初心者でも安心という特性から性別や年齢を問わず受け入れられ、従業員のセルフケア意識に変化をもたらしているようです。オフィスで実施した足つぼのウェルネス企画の事例から、企業の健康経営に果たす可能性について、婦人科系専門の足つぼメソッドを開発した株式会社ONE DE MAYUが解説します。
目次
企業向けのウェルネス企画、従業員に足つぼを実施
前回の連載では、商業施設でのイベントを通じて、足つぼの体験がセルフケア行動のきっかけになることが見えてきました。では、それを日常の場であるオフィスに持ち込むとどうなるのか。今回は、総合建設会社である大林組が施工したビルの入居企業向けに、当社が企画・開催した足つぼのウェルネス企画を事例に、オフィスでの足つぼ導入の可能性を考えてみます。
「オフィス」×「足つぼ」、相性が良い3つの理由
前回整理した「足つぼが女性に選ばれる三つの視点」は、オフィスでもそのまま当てはまります。
【1】着衣のまま・短時間・初心者でも安心なハードルの低さ
会議室や共有スペースの一角がそのまま施術スペースになり、休憩時間の15分で完結する。力加減の調整ができるため、足つぼが初めての人でも安心して体験できる。
【2】性別・年齢を問わない普遍的なニーズ
女性特有の悩みだけでなく、男性の疲労ケアにも受け入れられやすく、幅広い従業員に届けることができる。
【3】特別な設備投資が不要
施術用ベッドやワゴンなどの大型備品は不要。椅子やデスクがあれば即座に実施できるため、導入側にとっても準備や継続の負担が少ない。
15分の体験で、従業員の意識はどう変わったか
オフィスでの足つぼ体験には、女性だけでなく、普段はウェルネスに無関心と思われがちな男性層も多く参加しています。会議室の椅子を利用した15分間の施術で利用者の意識がどう変わったのか、三つのケースを実際の声とともに紹介します。
【ケース1】自宅で足ケアをする女性「仕事の合間に受けられるので助かる」
施術前:会社で足つぼが受けられると聞いて、すぐに予約しました。家でもたまに足を揉んだりしています。
施術中:仕事の合間に本格的な足つぼとアドバイスが受けられるなんて本当にありがたいです。肩こりや腰痛と足の裏がつながっているというのが驚きでした。家に帰ってからサロンに行くのはしんどくてできないので、休憩中に受けられてとても助かります。
施術後:足がポカポカしています。施術した足としていない足で色が全然違いますね。むくみが解消されました。またここで受けられると思ったら安心できます。午後からも仕事を頑張れそうです。
【ケース2】足つぼ未経験の男性「今日から自分でもケアしたい」
施施術前:足つぼは受けたことがないです。あの痛いのですよね? どんな感じか全く未知の世界で。でも同僚にここで受けられると聞いて、痛いから受けておいでって言われて来ました。
施術中:痛いものだと思って覚悟して来ましたが、調整してくれて受けやすいです。じわっと奥まで届いている感じがします。こんなに足の色が変わるなんて驚きです。写真を撮ってもいいですか?
施術後:所々痛みが強い場所もありましたが、こんなにスッキリするのかと驚いています。足の状態から腰の疲れを指摘されたのも印象的でした。こうして身体の状態が足の裏に現れるのは面白いですね。きょうから自分でも揉んでみます。

【出典】ONE DE MAYU(左足の施術が終わり、足の色の違いに驚き写真を撮っている様子)

【出典】ONE DE MAYU(写真ではわかりにくいですが、左足が施術後の明るい足の色。右側が薄紫色の状態)
【ケース3】足つぼ経験のある男性「オフィスでできるのはタイパが良い」
施術前:足は大切と聞くので、たまに足のマッサージをしたり、足つぼを受けに行くこともあります。でもオフィスで受けられるのは、タイパがいいですね。
施術中:身体の状態に合わせて施術してもらえるので、すごく心地いいです。疲れが抜けていく感じがします。なんだか視界がクリアになりました。
施術後:足の色で自分の巡りの状態が分かることや、自分では気づかなかった疲れの原因も知ることができ、全身の健康管理としての足つぼの奥深さが分かりました。これからは、足の疲れを取るだけでなく、健康のために足つぼをやってみようと思いました。仕事の合間に受けられるのもとてもいいです。
三つのケースに共通するのは、施術した足としていない足の色の違いに驚く瞬間があることです。施術を受けた足は明るいピンク色になっているのに対し、もう片方は血色が悪いまま。この違いを自分の目で見ることで、「座りっぱなしの自分の足がこんな状態だったのか」と気づく方がほとんどです。
その気づきが生まれたタイミングで、家で簡単にできるセルフケアの方法を伝えると、多くの方が熱心に耳を傾けます。たった15分の体験が、「自分の身体を自分で整えていこう」という意識の芽生えにつながっていく——この変化は、前回の連載で商業施設のイベントでも繰り返し見られたものと共通しています。
体感できる健康経営、始めやすいのが魅力
足つぼを体験した従業員が、自分の身体の状態に関心を持ち、セルフケアに取り組むようになる。この変化は、企業にとってどのような意味を持つのでしょうか。現在、多くの企業が、メンタルヘルス不調や生活習慣病、プレゼンティーズム(出勤していても体調不良で生産性が上がらない状態)といった課題に直面しています。健康診断の数値だけでは実感しにくい身体の不調を、足の色の変化などを通じて自覚できることは、従業員一人ひとりが自分の身体に目を向けるきっかけになり得ます。また、健康経営の施策は効果が見えにくいと継続が難しいという側面がありますが、足つぼは短時間で「足が軽くなった」「すっきりした」といった体感が得られるため、従業員自身が「また受けたい」「続けたい」と感じやすい点が特徴です。特別な設備投資を必要とせず、椅子一脚から始められる手軽さも、導入の後押しになるのではないでしょうか。
オフィスから始まるセルフケア習慣
「健康を維持したい」「セルフメンテナンスを習慣にしたい」と願っていても、多忙な従業員にとって仕事帰りにサロンやジムへ寄る時間を捻出するのは容易ではありません。ケース1の女性が「家に帰ってからサロンに行くのはしんどい」と語ったように、時間の壁はセルフケアの大きなハードルです。オフィスという日常の場に足つぼがあることで、仕事の合間にメンテナンスができ、仕事帰りの時間を有意義に使える。この「時間の創出」と「セルフケアの習慣化」をセットで届けられることが、オフィス足つぼの価値といえるでしょう。
前回の連載では、商業施設でのイベントをきっかけに足つぼと出会い、セルフケアに目覚める女性たちの姿を紹介しました。今回見えてきたのは、オフィスという身近な場であれば、その変化がより日常的に、より幅広い層に届く可能性があるということです。今回の事例では、足の色の変化を「身体のサイン」として捉え、自分自身の状態を可視化できることが分かってきました。次回は、色だけでなく、足に現れるさまざまな変化の読み解き方を紹介するとともに、それが従業員の健康を支え、企業の経営戦略にどうつながっていくのかということをお伝えします。
2012年に婦人科領域に特化した足つぼサロンを開業。女性の不調ケアをテーマに施術とセラピスト育成を続け、これまでに約1万人の施術実績と250名以上のセラピスト育成実績を持つ。大丸松坂屋百貨店や阪急うめだ本店などの商業施設でのイベント出店のほか、総合建設会社の大林組が施工・管理するビルの企業向けに展開する足つぼ出張サービスなど、健康経営のサポートにも精力的に取り組んでいる。著書『神あしつぼ 毎朝3分、足をケアすれば人生はもっと幸せになる』はAmazon3部門で1位を獲得。
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