恋が健康寿命延伸のカギに、パートナー探しで「いつ死んでもいい」から「未来を考えるように」へ
悪しき生活習慣を断ち切らせ、瞬時に健康行動を習慣化させるーー。そんな効果てきめんの行動変容施策は、恐怖訴求のテレビ番組でも理論に基づいたメソッドでもなく、単純に「恋」のようだ。40代以上の恋活・婚活マッチングアプリ「ラス恋」を運営するアイザック(東京・渋谷)が、終活と恋愛・健康に関する興味深い意識調査を実施した。
「恋が健康寿命を伸ばす」、女性9割
調査は今年9月に、40〜80代の同アプリのユーザー男女1,926人に実施。「恋(恋活・婚活)をすることは健康寿命を延ばすと思うか?」という質問では、「強くそう思う(33.0%)」「そう思う(54.6%)」を合わせて、約9割が肯定した。特に女性でその傾向が強く、「強くそう思う(57.6%)」「そう思う(33.4%)」で91%だった。年齢別の傾向では、年を重ねるほど「恋=心身の健康につながる」と感じている人が多いことが分かった。
「恋活・婚活を始めて美容やおしゃれに気を配るように」、女性5割
恋活・婚活を始めてからの気持ちや生活の変化を聞いた質問では、「変化なし」は25.9%にとどまり、7割強がパートナー探しそのものが自身の気持ちや生活に変化を与えたと回答した。恋活・婚活が、心の活性化だけでなく生活習慣や消費行動にも変化をもたらしている様子が浮かび上がる。性別では、女性の1位は「美容やおしゃれに気を配るようになった(47.0%)」、男性の1位は「毎日が楽しくなった、気分が明るくなった(42.1%)」。
いつ死んでもいいと思っていたが、未来を考えるようになった
恋活・婚活を始めてからの変化について自由回答で聞いた質問では、次の声が寄せられた。未来を前向きに生きようとする意識の変化や、食生活の改善や運動など、健康づくりのための具体的なアクションが起きていることが分かった。
■女性
・娘から、表情が朗らかになって笑顔が増え、家の雰囲気が良くなったと言われた(大阪府/55歳/女性)
・一人ぼっちじゃないと思えて不眠症が改善した(愛知県/53歳/女性)
・若返った、綺麗になったと言われた(奈良県/65歳/女性)
■男性
- 前はつまらない、寂しい人生だったなと思っていましたが、日々が楽しく感じられるように(熊本県/65歳/男性)
- 生きる喜びを感じるようになった(京都府/63歳/男性)
- 仕事で気持ちが荒れそうになった時も、心穏やかに対応できるようになった(福岡県/52歳/男性)
- 運動する様になり、痩せたのでよかったねと言われた(大阪府/56歳/男性)
- ウォーキングを1万歩/日するようになって、肩凝りや首痛がなくなった(島根県/57歳/男性)
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