女性のワークライフバランス実現にむけた課題と女性が重視すること(3/4)
女性のワークライフバランスにおける課題
ワークライフバランスの実現・導入における課題を整理して考えるために、ワークライフバランスを構成する要素別に課題を確認したい。(参考:ワークライフバランスレポート2018)
「就労による経済的自立」の実現における課題
- パート労働者と正社員との、均等・均衡待遇の確保
- 希望にあわせた非正規雇用から正社員雇用への取り組み
- 若年層への就職支援や職場定着支援
- 学校での充実したキャリア教育や職業教育
- 在職者や離職者の多様化するライフスタイルにあわせた学習環境の整備
- 社会教育施設における学習機会の提供
- 疾病をもつ労働者への就労支援
(参考:内閣府「今後に向けた課題及び 当面重点的に取り組むべき事項」)
「健康で豊かな生活のための時間の確保」の実現における課題
- 労働者と使用者両方からの業務内容の見直しと、業務の進め方の改善
- 長時間労働の抑制
- 年次有給休暇の取得促進
- 効率と生産性を重視した雇用管理の改善
(参考:内閣府「今後に向けた課題及び 当面重点的に取り組むべき事項」)
「多様な働き方・生き方の選択」の実現における課題
- 男性でも子育てに取り組みやすい環境の整備
- 待機児童解消にむけた子育てに関わる社会的な基盤の整備
- 産前産後休業取得の周知
- 母性健康管理の促進
- 女性のキャリア形成にむけた環境整備
- 仕事と介護の両立支援
- 地域活動への参加支援や自己啓発の促進
(参考:内閣「今後に向けた課題及び 当面重点的に取り組むべき事項」)
女性ワーカーの実際の声
ワークライフバランスが整ってる会社=楽な会社ではない。時間内の効率性を上げるために、休日は勉強して自己研磨しないとついていけない事の方が多いよ。
— エージェント見習い (@happy_syushoku) June 30, 2019
7月中に夏期休暇とれっていうくせに、忙しくてとれない状況って、おかしいだろ…。どゆことだ…。誰も代わりに仕事してくれる人なんていないのに。ワークライフバランスはどこいったんだー。仕事終わらなくていいなら、いくらでも休みますが…🤔
— 反抗期☆ママ@しばらく仕事 (@star_rain_angel) July 2, 2019
23区在住、27歳結婚3年目の女性です。そろそろ子供が欲しい、と思っていますがつわりがひどくて仕事ができなくなったらどうしよう、出産後子供を保育園にいれられなかったらどうしよう、と怖くてなかなか決意が出来ません。私は仕事が大好きで、この仕事に誇りを持っています。 何があっても続けていきたいと思っています。しかしながら東京都のなかなか解消されない待機児童問題。フルタイム共働きでも保育園に入れないなんて…と絶望的な気持ちになります。(引用:発言小町「子供が欲しい。でも絶対に仕事を続けたい。」)
私は30代後半の女性で、現在妊娠5か月目です。現在会社に勤めており、管理職の立場にいます。ただし、会社の中の管理職プログラムに参加し、そのプログラム内の同期の中では出世は遅いほうです。その中で、焦りがあり、早くもっと出世したいという気持ちがここ数年ありました。現在の上司とも話し、昇進をしたいことを伝えていて、昇進をする方向で話が進んでおりました。
そんな中で妊娠し、本当に出世した方がよいのかについて考え始めました。(中略)昇進したら、それだけ責任が大きくなるし、仕事の範囲も増え、ストレスも増えるのではないかと思います。(中略)
周りを見ると、出世もして上の職位についている子持ちの女性が活躍している姿を見ますが、多くの女性は残業を長くしたり、自分の自由時間を犠牲にして働いているように見受けられます。(子供はベビーシッターに預けたり、長めに保育園に預けたりなど)。果たして、そういった方法が子供にとって良いものなのかの疑問もあります。
私は会社の産休(有給を含めて5か月ほど)をとったら職場に復帰する予定ですが、低空飛行であまり出世を求めずに今の仕事のままでゆったりといくべきか、少しでも上を目指して頑張るべきか、悩んでいます。出世しなかったらそれはそれで同期に差をつけられて悔しい思いをしそうですし、かといって、子供と一緒にいる時間を削って仕事を優先することもどうかなぁと。(引用:発言小町「妊娠と出世欲の間での葛藤」)