働く女性(18〜65歳)のストレス、ピーク期を分析 58歳以降で高ストレス者が減少

働く女性の中でも特にストレスを感じているのは、30代。法人向けにストレスチェックサービスを提供するドクタートラスト(東京・渋谷)が、2022年にストレスチェックを受験した18〜65歳の女性131,912人のうち高ストレス者(※)と判定された18,389人のデータを分析して明らかにした。(※)ストレスの自覚症状が高い人や、ストレスの自覚症状が一定程度あり、仕事の負担と周囲のサポート状況が著しく悪いと判定された人

高ストレス者、女性全体の13%

2022年にストレスチェックを受験した18〜65歳の女性131,912人のストレスレベルをA〜Eの5段階評価で集計したところ、最も高いストレスを抱えているE判定は、全体の13.94%で18,389人だった。

【出典】ドクタートラスト(同社が提供するストレスチェックサービスでは個人のストレスレベルをA~Eの5段階で評価しており、「A」判定はストレスが最も低く、「E」判定は最も高い)

 

高ストレス者が多いのは30代、少ないのは60代

高ストレス者と判定された18,389人を年代別に見ると、最も割合が高いのは30代で、反対に最も低いのは60代。この傾向は今年だけでなく4年連続で見られることから、同社は、今後も高ストレス者は30代に多く60代で少ない状況が続くと予測している。

【出典】ドクタートラスト

 

ピークは37歳、58歳以降で高ストレス者は急減

さらに詳しく、1歳ごとの高ストレス者率をグラフ化したのが以下。28〜40歳までは高ストレス者率が15%と高水準で推移し、ピークは37歳で16.92%に上る。40代〜50代前半までは、女性全体の高ストレス者率の平均値(13.42%)付近で推移し、58歳以降で顕著な減少に転じる。以降、年齢とともに高ストレス者率は急減し、最高齢の65歳は最も低く5.55%ほどだった。

【出典】ドクタートラスト

 

働く女性がストレスを最も感じやすいのは30代であることについて同社は、婚期や出産時期の不安や迷い、また、結婚や出産・育児による働き方の変化でワークライフバランスが崩れやすいことやキャリアへの迷いなどが背景にあるのでは、と見ている。年齢やライフステージ、ライフコース特有のストレス要因を明らかにしつつ、特に働き盛り世代の30〜50代のストレスケアに重点を置く必要がありそうだ。

 

 

 

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