令和時代に主流の家族形態は? 図解で見る昭和60年〜令和2年

「3世代世帯」「夫婦と子どもの世帯」「ひとり親と子どもの世帯」「夫婦のみの世帯」「単独世帯」の中で、今はどの家族形態が主流なのか?答えは「単独世帯」。人々の生き方・働き方・価値観の多様化、女性就業者の増加、晩婚化・晩産化、子を持たない選択をする人の増加、平均寿命の延伸などを背景に家族形態は昭和から令和にかけて大きく変化している。最も顕著な増減が見られるのは2属性で、昭和後期に主流だった「夫婦と子どもの世帯」は大きく減少し、「単独世帯」が台頭している。

【内閣府】男女共同参画白書 令和6年版(昭和60年と令和2年で比較する、家族の姿の変化)

 

■増加している家族形態

  • 「単独世帯」の割合が最も上昇しており、20.8%から38.0%へ
  • 「夫婦のみの世帯」は13.7%から20.0%へ増加(子がいて独立している夫婦と、子のいない夫婦のどちらも含む)
  • 「ひとり親と子ども世帯」は6.3%から9.0%へ増加

■減少している家族形態

  • 「夫婦と子どもの世帯」は40.0 %から25.0%へ減少
  • 「3世代の世帯」は19.2%から7.7%へ減少

近年主流化する「単独世帯」や、増加傾向にある「夫婦のみ世帯」を主人公にしたドラマ・映画やCMは増えており、企業によるマーケティング研究も最近は活発だ。例えば旭化成ホームズは今年、50代の価値観や暮らしの実態を明らかにしようと「ミドルライフ研究会」を立ち上げた。少子高齢化が進むなか50代が総人口に占める割合は半数を超え、また、子育て家族が主流だったひと昔前に比べ家族形態や暮らし方など価値観は急速に多様化しているものの、国内で「50代」に焦点を当てた研究機関が少ないことから、研究会の立ち上げに至ったという。

時代を捉えたマーケティングの設計が必要だ。女性が希望するライフコースの変遷も、要チェック。

 

 

 

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