豆乳市場で広がる新しい楽しみ方、続々登場
需要拡大で好調なのは豆乳市場。日本豆乳協会によると、2019年7~9月期の豆乳類の生産量は109,674kℓで、前年同期比112%を達成。7~9月期の国内の豆乳生産量を種類別にみると、豆乳類の中で最も生産量が多い調製豆乳の生産量は55,019kℓ、前年同期比109.8(%)。近年拡大傾向にある「豆乳(無調整)」の生産量は28,390kℓ(106.7%)で、同じく前年同期を上回った。
消費者の人気が高まる中、各社も商品販促に力を入れる。キッコーマン飲料(東京・港)は、豆乳をあたためて飲む「ホッ豆乳」を楽しめるポップアップショップを東京・表参道に期間限定で先月オープン。ホッ豆乳を無料配布した。今年の夏に期間限定でオープンして好評だった「キッコーマン 豆乳アイスStand」に続く第二弾の開催となった。
ポッカサッポロフード&ビバレッジ(名古屋)は今年6月に、豆乳ヨーグルトブランド「SOYBIO(ソイビオ)」のドリンクタイプを首都圏限定で発売開始していたが、9月には全国展開に踏み切った。
さらに、同社のロングセラーブランドである特定保健用食品の「ソヤファーム豆乳で作ったヨーグルト」に関しては、パッケージをリニューアルして10月1日より全国で発売開始。トクホマークと機能性表示を大きく目立つ位置に配したデザインに変更している。
大塚食品(大阪)は、高たんぱくのまるごと飲料「たんぱく質がスゴイダイズ」を9月に発売開始。スゴイダイズシリーズは、一般的な豆乳は大豆から繊維質(おから)を取り除いた飲料に対し、繊維質(おから)の部分まで大豆をまるごと使用したのが特徴で、豆乳には含まれていない食物繊維をはじめ、大豆たんぱく、大豆イソフラボンが摂取でき、豆乳とは別の新しいカテゴリーの商品として打ち出している。
朝ごはんや軽食として台湾で親しまれている「シェントウジャン」も国内で人気が広がっている。豆乳と酢をあわせた温かいスープに干しエビやパクチーをトッピングしたもので、ネット上にはすでに多くのシェントウジャンのレシピが掲載されている。以下動画では、台湾での人気シェントウジャンが紹介されている。
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