漢方薬ダイエット サービス・商品事例(1/3)
根強い人気のダイエット方法の一つが、漢方薬ダイエット。ストイックなダイエットには取り組めなくても、生活改善と、毎日の服用で体質改善をしながらダイエット効果を期待できる点が評価されている。また、漢方薬は天然素材ということから、カラダにやさしいイメージが持たれていることも女性に人気の理由だ。
目次
漢方薬でダイエット 代表的な漢方薬
漢方薬とは?
生薬を原料とし、中国で確立された生薬の組み合わせ(処方)が日本に伝承・発展したものが「漢方薬」。日本独自の処方もある。生薬の組み合わせにより、さまざまな症状にきめ細かく対応する。2種類以上の生薬で構成されていることから、対応する症状も一つではない。そのため、不定愁訴や慢性疾患、体質改善に向いているとされている。日本では医師の9割が漢方の処方経験があり、西洋薬の補完としての役割が学会などで発表されている。
漢方薬と混同されやすいものにハーブがある。ハーブが植物だけを基にしているのに対し、漢方薬は植物だけでなく、骨や角といった動物由来のものも含んでいる。またハーブは一つの素材だけで製品化されていることもあるが、漢方薬は処方にのっとった複数の生薬で構成されている点も違いだ。漢方薬はサプリメントや健康食品とも混同されやすいが、漢方薬は効能効果を明確に表示できる医薬品区分である。
漢方薬にはいくつかの剤形がある。熱湯で煮出すスープ状の煎剤、生薬を粉砕してある散剤、水分などを加えて粒状にした丸剤、煎じ液から水分を蒸発させた顆粒、エキスに賦形剤を加えて成形した錠剤などだ。
ダイエットにおすすめされる代表的な漢方薬と効果
漢方薬は体質のタイプ別に使い分けされる。体力や病気に対する抵抗力のものさしである「証」と、不調の原因をはかる「気・血・水」で分けられる。
- 「証」:体力が充実している「実証」と、体力がない「虚証」がある
- 「気」:生命エネルギーのこと
- 「血」:全身を巡って栄養を与える血液のこと
- 「水」:血液以外の体液のこと
以下にダイエットに用いられる代表的な漢方薬と効果・効能を紹介。
防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)
比較的体力のある実証に向いている漢方薬で、食べ過ぎで排泄が悪い場合に余分なものを排泄する目的で用いられる。実際の効果・効能は以下のように記載されている。
「体力充実して、腹部に皮下脂肪が多く、便秘がちなものの次の諸症:高血圧や肥満に伴う動悸・肩こり・のぼせ・むくみ・便秘、蓄膿症(副鼻腔炎)、湿疹・皮膚炎、ふきでもの(にきび)、肥満症」(引用:ツムラ漢方防風通聖散エキス顆粒)
防已黄耆湯(ぼういおうぎとう)
実証と虚証の間の中間証に使われる漢方薬。体を温めて消化器の働きをよくし、水分代謝をよくする目的で用いられる。
「体力中等度以下で、疲れやすく、汗のかきやすい傾向があるものの次の諸症:肥満に伴う関節の腫れや痛み、むくみ、多汗症、肥満症(筋肉にしまりのない、いわゆる水ぶとり)」(引用:ツムラ防已黄耆湯エキスカリュウ)
桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)
比較的体力のある実証に向いている漢方薬で、月経不順、月経痛、更年期など、女性ホルモンに関連した症状に用いられる。女性ホルモンのバランスが崩れると太りやすくなるので、更年期の女性に薦められる。停滞した血の流れを改善する。
「比較的体力があり、ときに下腹部痛、肩こり、頭重、めまい、のぼせて足冷えなどを訴えるものの次の諸症: 月経不順、月経異常、月経痛、更年期障害、血の道症注」、肩こり、めまい、頭重、打ち身(打撲症)、しもやけ、しみ、湿疹・皮膚炎、にきび」(引用:ツムラ漢方桂枝茯苓丸料エキス顆粒A )
大柴胡湯(ダイサイコトウ)
体力のある実証に用いられる。ストレスを感じる肥満の人向け。
「体力が充実して、脇腹からみぞおちあたりにかけて苦しく、便秘の傾向があるものの次の諸症:胃炎、常習便秘、高血圧や肥満に伴う肩こり・頭痛・便秘、神経症、肥満症」。(引用:ツムラ漢方大柴胡湯エキス顆粒)
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漢方薬を販売する薬日本堂(東京・品川)のサイトでは、体質チェックをすることで、最適な漢方薬を勧めるサービスを提供している。
- 症状別漢方体質改善プログラム(薬日本堂)
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