乳酸菌の種類一覧と市場動向 「女性の新日常フード」へ(1/4)

女性誌やテレビ番組、ヘルスケア系webメディアで頻繁に取り上げられるようになった「腸活」。便秘解消、肌ケア、ダイエット、免疫力向上のために腸活に取り組む女性が増える中、注目度が高まっているのが、腸内環境を整え守ってくれる乳酸菌。乳酸菌にはさまざまな体の悩みを解決する万能パワーがあることが多くの研究により明らかになってきており、今やヨーグルト、チョコ、サプリなどの乳酸菌関連商品が次々に登場。ここ数年は乳酸菌ブームが続いている。乳酸菌は女性の新たな日常フードへと進化している。

乳酸菌を理解する

乳酸菌とは?

乳酸菌は微生物に属する細菌の一種で、糖類を分解して乳酸を生成する。植物、動物の体内、土の中など自然界に広く生息していて、チーズ、ヨーグルト、キムチ、漬物、味噌、塩麴、日本酒などの身近な食べ物(発酵食品)を通して、人は乳酸菌を摂取している。乳酸菌の摂取により腸内環境が整い、さまざまな美容効果・健康効果が得られるため、医学界では「プロバイオティクス(体に良い影響ををもたらす微生物)」として注目されている。なお、体内の乳酸菌は年齢を重ねるにつれ減少する。

乳児期に100億個以上いた菌たちは、残念ながら歳を重ねるにつれ減少していく運命です。乳児期には100憶個以上いた菌たちは、放っておくと、50代を迎えるころには1億個、つまり100分の1にまで減ってしまうのです。(引用:「乳酸菌がすべてを解決する(アスコム)」p.6/医師 後藤利夫)

乳酸菌の種類一覧と効果効能

乳酸菌は現在わかっているだけで350種類ほどと言われている。主な乳酸菌の種類と効果効能は以下。

  • 【期待できる作用・効果】血中コレステロールの上昇抑制
    【菌種】N-1株乳酸菌、ガセリ菌SP株(SBT2055株)、植物乳酸菌
  • 【期待できる作用・効果】潰瘍性大腸炎の予防
    【菌種】ビフィズス菌BB536株、B・ブレーべ・ヤクルト株
  • 【期待できる作用・効果】ピロリ菌を減らす
    【菌種】LG21菌、BF-1株、SN13T株
  • 【期待できる作用・効果】リラックス、ストレスの緩和
    【菌種】プレミアガセリ菌CP2305、ビフィズス菌BE80株、SBL88乳酸菌
  • 【期待できる作用・効果】内臓脂肪の蓄積抑制
    【菌種】ガセリ菌SP株(SBT2055株)、植物乳酸菌LP28株、LGG乳酸菌、ビフィズス菌B-3
  • 【期待できる作用・効果】アレルギー症状の抑制・緩和
    【菌種】L-92乳酸菌、LGG乳酸菌、L-55乳酸菌
  • 【期待できる作用・効果】歯周病・虫歯・口臭の予防、改善
    【菌種】乳酸菌LS-1
  • 【期待できる作用・効果】便通改善
    【菌種】ビフィズス菌BE80株、ビフィズス菌GCL2505株、EC-12株、サーモフィラス菌1131株、ビフィズス菌BB536株、乳酸菌シロタ株
  • 【期待できる作用・効果】便通改善、肌あれの改善
    【菌種】LB81乳酸菌(ブルガリア菌2038株+サーモフィラス菌1131株)、JBL05株、B・ブレーベ・ヤクルト株
  • 【期待できる作用・効果】血糖値の上昇抑制
    【菌種】クレモリス菌FC株
  • 【期待できる作用・効果】血圧の上昇抑制
    【菌種】ラクトトリペプチド(LTP 乳酸菌生成物)、GABA(乳酸菌生成物 アミノ酸)
  • 【期待できる作用・効果】免疫力向上
    【菌種】R-1乳酸菌、乳酸菌シロタ株、ラクトフェリン(乳清)
  • 【期待できる作用・効果】プリン体の吸収抑制
    【菌種】PA-3乳酸菌
    (引用:「乳酸菌がすべてを解決する(アスコム)」p.78~79/著者:医師 後藤利夫)

乳酸菌とビフィズス菌の違い

乳酸菌とあわせてよく話題にあがるのがビフィズス菌。乳酸菌とビフィズス菌はどちらも乳酸を産生する共通点があるが、違いがいくつかあり厳密には区別されている。違いは「日本ビフィズス菌センター/腸内細菌学会」から確認。

腸内フローラには、乳酸菌とビフィズス菌が大切

腸活という言葉が広がっているが、腸活とはつまり腸内フローラを整えること。腸内フローラを整えることで、腸内の免疫細胞を活性化し病原菌から身体を守ってくれる働きが強化されるため、健康な心身づくりには腸内フローラを良くすることは欠かせない。

ヒトの腸管内では多種・多様な細菌が絶えず増殖を続けています。これらは腸内細菌と呼ばれ、個々の菌が集まって複雑な微生物生態系を構築しています。この微生物群集を「腸内フローラ」または「腸内細菌叢」と呼んでいます。引用:ヤクルト中央研究所

腸内フローラを良好に保つには、悪玉菌より善玉菌が多い状態に整えることが大切で、その役割を担っているのが、乳酸菌とビフィズス菌。

腸内フローラの主な舞台である大腸で、炎症を起こす原因となっている悪玉菌をやっつけるのが善玉菌。実は大腸の善玉菌である、ビフィズス菌と乳酸菌の割合は、なんと99.9%がビフィズス菌で、0.1%が乳酸菌。あまり知られていないことですが、大腸の善玉菌のほとんどがビフィズス菌であり、悪玉菌をやっつけ、腸内フローラのバランスを良好に保つ大切な役割を果たしています。引用:ビヒダス

今、話題のプラズマ乳酸菌とは?

さまざまな乳酸菌の中でも、免疫の司令塔に直接働きかける唯一の乳酸菌として今注目されているのが「プラズマ乳酸菌」。キリン・小岩井乳業・協和発酵バイオが共同研究を行っている。KIRINの「プラズマ乳酸菌研究レポート」によると、プラズマ乳酸菌を摂取することで次のことを期待できるという。

  • 風邪、インフルエンザ様症状の発症リスクを低減
  • 労働パフォーマンスの指標を改善
  • 激しい運動による体調不良を抑制、疲労感を軽減
  • 肌フローラ(肌に棲む細菌の集団)のバランスを維持

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