アメリカではがん減少、なぜ日本は増加?

医療技術はハイテク化・高度化しているにも関わらず、なぜ日本のがん患者は減少しないのか。がんによる死亡率、新たにがんになる人が減少している米国とは対象的だ。ここ1~2年、様々なメディアや、学会レポート、医療系企業などがこの件について問題提起している。

がん患者が増える原因の一つに高齢化が挙げられるが、それだけではなく、日本の検診受診率の低さも影響していると言われている。例えば乳がんを例に挙げると、検診受診率が80.8%の米国に対し、日本は約半分となる41%にとどまる。子宮頸がんの検診受診率も、トップの米国84.5%に対し、やはり日本は約半分となる42.1%と、先進国の中でも極めて低いのが実情だ(OECD,OECD Health at a Glance 2015,Nov 2015)。検診受診率が低いと、早期発見・早期治療が難しくなる。

米国では代替医療が浸透している点も、少なからずがん患者減少に影響しているのかもしれない。代替医療のみに頼るのは危険だが、西洋医学の補完的役割で治療に取り入れる分には、代替医療の種類による差や個人差はあれど、それなりの効果が得られることが知られている。米国では医療保険制度の事情から代替医療が身近な存在として広く認知され利用されているが、日本ではまだ医療業界でも国民の間でも西洋医学が主流だ。

日本では近年、幅広い世代で健康意識が高まったと広く言われるようになったが、がん患者の数が減少しない今の現状をみると「生活者のヘルスリテラシーが高まった」とはまだ言えない。

 

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