代替医療の概要 種類・利用実態・メリット・効果(1/4)

西洋医学に並行して代替医療を行う人は少なくない。最近では乳がんを患った元アナウンサーの小林麻央さんが代替医療を行っていたと報道されたことでも注目を集めた。代替医療や民間療法は必ずしもエビデンスがあるものばかりではなく、それだけで治療することは完治のタイミングを逃す危険性もあるが、一方で現代医学から取りこぼされた患者の医療・ケアの選択肢を増やすことにもつながっている。ヘルスケアニーズの拡大やセルフメディケーションの流れから見ても、代替医療へのニーズは今後さらに高まる気配だ。

代替医療とは?

「代替医療」「補完医療」「統合医療」、それぞれどんな医療?

  • 代替医療…現代西洋医学に取って変わる医療
  • 補完医療…西洋医学を補完する医療
  • 補完代替医療…代替医療と補完医療の総称(CAM:complementary and alternative medicine)。代替医療と補完医療は同じようなものが多く区分が困難な場合もあるので、両者をまとめて補完代替医療と呼ぶことが多い
  • 統合医療…補完代替医療と現代西洋医療を組み合わせることによって身体的および精神的に総合して行う医療

代替医療(補完代替医療)の種類

代替医療(補完代替医療)の範囲は非常に広く、哲学的なものからサプリメント、鍼灸などの施術まで多方面にわたる。アメリカでも代替医療の研究は進んでおり、米国の国立補完代替医療センターでは下表のように分類している。

分類と名称 内 容
天然産物
(Natural Products)
ハーブ、ビタミン、ミネラル、栄養補助食品、プロバイオティクスなど
心身医療
(Mind and Body Medicine)
瞑想、ヨガ、鍼灸、深呼吸訓練、催眠療法、 イメージ療法、漸進的弛緩法、気功、太極拳 など ※アーユルベーダ医療(インド伝統医学)や  中国伝統医学の概念が背景にある
手技療法と身体技法
(Manipulative and Body-Based Practices)
脊椎の徒手整復術(マニピュレーション)、 マッサージ療法など ※カイロプラクティックやオステオパシー医学 の概念が背景にある
その他
(Other CAM practice)
運動療法(ピラティス、ロルフィングなど)、 エネルギー療法(レイキ、ヒーリングタッチな ど)、ホメオパシーなど

表:補完代替医療(CAM)の分類(米国NCCAMによる:2012.2.1時点)

米国における代替医療

90年代から代替医療が注目されるようになり、1992年には国立補完代替医療センター(NCCAM)が設置された

代替医療に関する注意点

Webサイトや書籍など代替医療に関する情報はたくさんあるが、「なんとか病気(や不調)を治したい」「助かりたい」という患者やその家族の気持ちにつけ込み、金儲けのためにエビデンスが不明な商品・サービスを販売する悪質な業者もいる。代替医療の利用を考えるなら、患者は利用前に担当医師に相談するのが良い。ただし医師によっては代替医療に懐疑的あるいは否定的見方をする者もいるので、まともに取り合ってもらえず相談にならない場合もある。そうなると自身で最終判断せざるをえない状況になり、間違った方向へ行ってしまうこともある。代替医療を利用するならば、正しい情報を取得して冷静に判断するリテラシーが必要だ。政府機関が運営するWebサイトは、信頼できるWenサイトとして挙げられる。

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