【年齢別】乳癌罹患率|国内の状況・検診受診の流れ・企業団体の取組

全がんの中で最も罹患率が高く、芸能人の乳がん告知のニュースが流れるとたちまち女性たちの関心が高まる乳がん。しかし、年齢別罹患率、死亡率、検診の種類、乳がん患者の実際の声などは意外と知られていない。乳がんは早期発見・早期治療で良好な経過を期待できるので、まずは正しい知識を得て定期的な検診受診、乳がんセルフチェックに努めたい。乳がんに関する情報を最新の各種統計データを用いながら、網羅的に分かりやすく解説。

【年齢別】日本の乳癌罹患率と死亡率

乳癌とは

乳癌は乳房にできる悪性の腫瘍。しこりとして見つかる前に、乳房の周りのリンパ節や、他の臓器(骨、肺、胸膜、肝臓、脳など)に転移して見つかることがある。乳がんの種類や性質によって、広がりやすさ、転移のしやすさは異なる(国立がん研究センターがん対策情報センター)。東北大学病院のデータ(2011-2014年)によると、乳癌が発生しやすい場所は多い順に次の通り。

乳癌のリスクとしては以下が指摘されている。

乳癌罹患率と年齢別の罹患率

  • 生涯で何かしらの癌に罹患する確率は、女性は47%で2人に1人
  • 乳癌は全がんの中で最も罹患率が高く、11人に1人が罹患
  • 2014年に乳癌に罹患したのは、76,257人
  • 癌罹患率は高い順に「乳房」「大腸」「結腸」「胃」「肺」(以下図)

年齢別の乳癌の罹患率(以下図)を見ると、30代後半から増加し、ピークは「40代後半〜50代前半」と「閉経後にあたる60代」であることがわかる。

年齢別罹患率

出典:国立がん研究センターがん情報サービス

年齢調整罹患率

がん罹患率が増加しているかを調べる際に用いられるのが「年齢調整罹患率」。高齢化など年齢構成の変化の影響を取り除いたもので、以下は長期的に登録精度が安定している山形・福井・長崎の3県の地域がん登録データを用いて算出されている。

全部位の年齢調整罹患率の推移(男女別)

部位別がん年齢調整罹患率の推移

乳癌死亡率

  • 乳癌は癌罹患率の中で最も高いが死亡率は2%。66人に1人が乳癌で死亡している
  • 2017年の乳癌の死亡数は14,285人
  • 部位別癌の死亡率は「1位:大腸」「2位:肺」「3位:結腸」

年齢階級別乳癌の死亡率

50代に入ると乳癌による死亡率が高くなる。

年齢階級別死亡率

出典:国立がん研究センターがん情報サービス

乳癌の生存率

  • 乳癌は早期発見・早期治療で良好な経過を期待できるので、検診受診や適切な治療に取り組むことが重要
  • 乳癌と診断されてからの生存率を見ると91.1%で、全癌の中で3番目に生存率が高い
  • 生存率が高いのは「1位:甲状腺」「2位:皮膚」「3位:乳癌」

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