コスメカウンターで買い物気分 オンライン美容相談の満足度は93%

オンラインでの美容相談は、スキンケアやコスメアイテムを効率よく販売する方法として新定番になっていくかもしれない。ラグジュアリー化粧品ブランドのランコム(日本ロレアル)は、4月から公式サイトで「eBA(eビューティーアドバイザー)」によるデジタルカウンセリング「オンライン美容相談」を行っており、高い満足度を獲得している。

美容部員に相談できない…女性たちの声

当社ウーマンズが実施した調査「女性のヘルスケアニーズに変化、コロナ共存で生まれた新たな健康問題と健康行動」では、ある50代女性は次のように述べていた。

きちんとお手入れをしたいのに、外出自粛で美容部員のアドバイスを聞きにカウンターに行けず、新しい化粧品も買えず困っている

他にも、「カウンターから美容部員が離れた一瞬の隙をねらって商品を取りに行き、(対談の必要がない)他の一般レジで会計するようになった」という声も聞かれた。この女性は普段は、カウンターで美容部員と会話を楽しみながらそのまま商品を購入するそうだが、感染不安から今は、顔見知りとなった美容部員をカウンター越しにあからさまに避けることもできず、このようにコソコソと買い物をするようになったという(当社ウーマンズ実施調査「“withコロナ時代” の女性の日常 家ナカの行動・ニーズ・価値観はどう変化した?」より)。

他にも「肌診断アプリを使えばいいのかもしれないが、やっぱり専門家(=人)に直接相談したい」といった声もあった。

オンライン美容相談 自宅にいながら店頭で買い物気分

調査からもわかる通りコロナ以降、感染不安や自粛生活から、コスメカウンターで美容部員に相談しながら商品選びができなくなったことに不便を感じる女性が増えている。そのような女性たちに喜ばれているのが、ランコムの「オンライン美容相談サービス」。

同社によると、オンライン美容相談を4月に開始してから約2ヵ月、多くの客がすでに体験していて、直近のアンケート調査では93%が「満足した」と回答しているという。同社は今後eBAの人数を増やしてデジタルカウンセリングの質をさらに高めていくとしている。

デジタルの急速な進化により、最近はバーチャルメイクを活用した販促が美容業界で活発になってきた。オンライン美容相談の中にバーチャルメイクをシームレスに融合できるようになれば、オンラインでの美容相談のクオリティーが格段に上がり需要は大きく伸びそうだ。「百貨店のコスメカウンターに興味はあるけど、近寄りがたい…」と、コスメカウンターを敬遠していた女性の獲得も容易になるのでは。

 

 

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