50代メイクは花盛り 充実化する情報・サービス(1/2)

50代女性を対象にした美容商品・美容情報は、以前と比べて格段に豊富になった。その盛り上がりが目立ってきたのはここ最近のことで、若い頃にブランドブームを起こし、消費を積極的に楽しんできた新人類世代・バブル世代が50代に突入したことが大きい。”50代女性の美容”、というジャンルは歴史がまだ浅いため、企業も女性自身も、”50代のメイク”は謎だらけ。一体、50代女性はどんなメイク悩みがあって、そんな女性たちに企業はどう応えらえる?

50代女性の“あるある”メイク悩み

50代女性がメイクで悩むこと

50代女性のメイク悩みには、そもそもどんなものがあるのか?各種調査結果、口コミサイト、質問サイト、SNSなど、ネット上に投稿されている50代女性の美容悩み・メイク悩みをリサーチすると、エイジングサインが顕著になっていることと、加齢によって出現する健康変化がメイクを難しくさせていることがわかった。

<顔全体>

  • 顔全体のたるみが気になる
  • 輪郭がもたつき、顔が大きく見える
  • 不健康な顔色に見える
  • 肌にハリがない
  • 肌が黄色くなってきて、顔全体が暗い印象

<額>

  • 額のシワが深くなった

<目周辺>

  • 目の周辺全体が窪んでいる
  • 目元が全体的にたるんでいる(上瞼と下瞼)
  • 目尻のシワが深くなった
  • 目尻が下がってきた

<眉毛>

  • 眉毛が薄くなった
  • 眉毛が伸びすぎる

<唇・口周辺>

  • 唇が痩せてきた
  • 口角が下がってきた
  • 口周り全体のたるみが気になる
  • ほうれい線が深くなってきた

<メイクに関すること>

  • 以前よりも顕著になっているシミ・シワ・たるみを隠そうとすると厚塗りになる
  • 皮膚のたるみ・シワのせいで、アイライナーを引けない
  • シミ・シワ・たるみが強調されないメイク方法がわからない
  • 老眼で自分の顔がぼやけ、うまくメイクができない
  • 何十年も、メイクも化粧品も変わらない
  • 年齢に合ったメイクがわからない(老けた印象にならないメイクをしたいが、濃いメイクはしたくない)
  • トレンドの変化や加齢を考慮した上で自分に合うコスメの色(ファンデ、リップ、アイシャドウ、リップなど)を知りたいが、わからない
  • 加齢とともにメイクで隠したいエイジングサインが増えるが、全てを綺麗に隠したくても、そんなにメイクに時間をかけられない

50代のメイク方法、各社が情報発信で伝授

女性誌、ウェブメディア、美容系企業、写真館など、50代女性をターゲットにしたメイクのハウツーコンテンツは、見渡すと多く見つけることができる。

いずれも前述の50代女性の美容・メイク悩みを前提に、ちょっとした工夫をメイクテクニックとして取り入れる方法を紹介している。キーワードは「リフトアップして見える」「老け見えしない」「補正」「メイク更新」。

【美ST】40代・50代の美容情報に徹底特化

40代・50代の美容感度が高い女性をターゲットに、美容に特化した情報を発信しているのが、「美魔女コンテスト」の開催でその名が一気に知られることとなった美ST(光文社)。

アラフォー、40代、アラフィーの美しい女性を「美魔女」と表現することに違和感を感じる女性は少なくなく、また美容に励む姿に「イタい…」という声も多く上がったが、美STはそれまでの40代・50代女性のイメージを覆した立役者であり、そしてこの世代の美容へのモチベーションを牽引してきた、今や中年齢女性の美容バイブル本。

2020年6月号の特集は「40代50代の若返り大辞典300問300答」。美STは、40代・50代女性の美容情報が最も充実している。

美ST(ビスト) 2020年 6月号

【エクラ】女性誌ならではの充実コンテンツ、アラフィーの老け見え解消

40代後半以上の女性をターゲットにしたファッション誌「エクラ(集英社)」は、50代のメイクテクニックに関するコンテンツを紙媒体やウェブを通して発信している。常に50代女性のニーズを掴み続ける女性誌ならではの充実感。

例えば、たるみを消してリフトアップして見えるチークの入れ方や、目周りのエイジングサインをカバーすることで老け見えを解消するテクニックを紹介。

実際にどう変わるのか?ウェブエクラに3名の50代女性のビフォー・アフターが掲載されているのでチェックしてみよう。加齢により「小さくなった目」「くぼんだ目」「目尻が下がった」、それぞれの悩みを“補正”することで印象を変えている。

【えがお写真館】話題沸騰、シニア専門写真館の”若見えプロ”が伝授

シニア・シルバー世代に特化した写真館の「えがお写真館」は、自社事業の専門領域を強みに、50代女性に特化したメイクハウツー本(悩みがぶっ飛ぶ 50代からのヘア&メイク術)を発行。

悩みがぶっ飛ぶ 50代からのヘア&メイク術

若いころからのままのメイクでは〝老け見え〟するため、50代はメイクの「更新タイミング」と提言。年齢に合った色やテクニックを取り入れることで若い印象をつくるという考えで情報を発信。

えがお写真館は、撮影・ヘアメイク・スタイリングのセットで撮影サービスを提供しており、客の好評を得ている。シニア世代専門のヘアメイクアップアーティストの第一人者として、同社所属のヘアメイクアップアーティストの赤坂歩さん(現在は退社)が2018年にテレビや雑誌で紹介されるようになり話題を集めた。

【All About】ヘアメイクアーティストの日比朱美氏が伝授

各界の専門家が生活情報を提供するAll About。「若返りメイク術」として、ヘアメイクアーティストの日比朱美さんがたるみを解消するメイクのコツを伝授。

たるみを解消するコツは、眉やアイライン、リップラインなどを高めに書くこと。例えばアイブロウは、眉尻が眉頭よりも下にならないように水平を意識する。アイメイクでは、ビューラーで目尻のまつ毛をしっかり上げる。アイシャドウは目尻の下に入れない。アイライナーは〝上昇〟をイメージして引く、など。各箇所に各テクニックを入れ込むことで、全体的な印象を変える。

美容系企業のオウンドメディアで発信

女性誌に比べると情報量は見劣りするが、美容系企業も50代女性に向けたメイク情報を発信している。以下は、コーセーと資生堂のオウンドメディア。

女性生活者の調査レポート