白内障による両眼失明者1,800万人 失明者減少を目指すプロジェクトで経済効果も

世界保健機構(WHO)によると、白内障による両眼失明者は世界で1,800万人にのぼり、全世界の失明における約半数を占めている。この現状を踏まえ、アイケア製品の製造・販売のアルコン(米・テキサス)は、恵まれない地域の医療能力と持続可能性を高めることで、眼科医療へのアクセス向上と、超音波乳化吸引白内障手術件数の増加を目指す「アルコンケア プロジェクト100」を発足した。

白内障は目の水晶体がにごり、視力に影響を与える疾患。白内障の多くは加齢によるものだが、放射線被ばく、ステロイド投与、糖尿病、眼部外傷も白内障の進行を加速させることがある。先進国では、元の日常生活に復帰するまでの回復時間が短い「超音波乳化吸引術」が好まれているが、発展途上国では費用や経験豊富な医師の不足により大規模な導入に課題がある。

「アルコンケア プロジェクト100」では、今後3年間で、アジア、中央・南アメリカ、アフリカにある対象の医療施設に白内障手術機器「インフィニティ」を計100台寄付し、さらに2020年12月31日までに、最低20万件の超音波乳化吸引術を実施し、最低400名の医師への研修を完了させることを目指す。

アルコンケア代表兼アルコンCSRディレクターのメリッサ・トムプソンは、次のように述べている。

「失明を根絶することは、貧困と戦う最もコスト効率の良い方法です。なぜなら、予防のための投資1ドルに対し、少なくとも4ドルの経済利益があるからです。白内障による失明者の減少を目指すこのプログラムが、社会的、経済的に大きな影響を与えることを期待しています。なぜなら、視力改善によって生産性が増し、介護者や家族の介助も減るからです」

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