【女性の不満vol.7】ファクトに基づいたヘルスケア商品・サービスが欲しい

【女性の不満シリーズ】
当シリーズでは、日々の生活や買い物の現場で女性たちが感じる、企業に対する「疑問・不満・不思議」について掲載しています。ウーマンズラボ編集部は、日々女性たちの声を収集している中で彼女たちの声が企業になかなか反映されない・届かないということを感じています。そこで、メーカー・流通・メディア・総合商社・広告代理店など多くのビジネスパーソンの方々に、ウーマンズラボを通じて女性たちの声をお届けできるよう、ウーマンズラボ編集部が女性たちの声を収集・編集しました。多くの企業が「女性の不満」を知り、改善のきっかけにして頂ければ幸いです。

似たような商品・サービスはたくさんあるのに、なぜ持病・不調に合わせたものはないのか?事例としてヘアカラー剤で解説したい。ドラッグストアや総合スーパーの陳列棚には、多くのメーカーのヘアカラー剤が並ぶ。驚くほどの種類が並べられているが、消費者からすると、どれも似たり寄ったりで何がどう違うのかよく分からない。むしろ「それほど違いはないのに、そこまで大量に同じような商品を陳列する必要があるのか?」と疑問を抱かずにはいられなくなる。

不調・持病があっても安心して使えるヘアカラー剤がない

一方で、見かけないのが「不調・持病があっても安心して使えるヘアカラー剤」。近年国民病とも言われている慢性腎臓病を例にとると「腎臓に負担をかけたくない」と言う理由から腎機能が低下している女性は飲食物や化粧品選びにシビアになる。

へアカラー剤はその代表で、「髪の毛を染めたいが腎臓が悪いから染められない、何か方法はないか ?」といった質問が質問サイトなどに多く投稿されているが彼女たちが安心して購入できる商品はとても少なく、あったとしてもカラーバリエーションに乏しいのが現状だ。更年期の影響で抜け毛が増えた女性も、安心して使えるヘアカラー剤を探しているが、なかなか見つけられないと不満をこぼす。

これらは一例にすぎない。不調や持病があるために、自由に商品を使えないあるいは悩みを解決できずにいる女性は多く存在する。

求められるのはファクトに基づいた開発

「2012年以降、消費者の半分がシニア」という調査結果が示す通り、国内市場は中高年層がボリュームゾーンだ。しかし多くの企業が見落としているのが、「不調や持病を抱えるようになる中高年層のファクトに基づいた商品・サービス開発」という視点だ。まだまだ今の市場は健常者至上主義と言える。

急激に高齢社会へ突き進む国内市場で今後求められるのは、ファクトに基づいた商品・サービス開発だ。持病や不調があっても安心して使える・摂取できる商品は本人のみならず、栄養計算をしながら調理をする家族にも喜ばれる。

 

 

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