女性たちの健康・医療の情報収集行動

女性たちの情報収集行動の特徴とは?病気になった時に信頼できる情報源や不満、年齢別の情報収集カテゴリー、企業が発信する情報への信頼度など、情報収集にまつわる調査結果をご紹介。

病気になった時の、情報収集行動

病気になった時、女性たちはどのような情報収集行動をとり、どのような不満や不便を感じるのか?調査によれば、62%が情報収集に困難を感じ、特に「信頼性」「情報が一箇所にまとまっていないこと」「欲しい情報が見つからないこと」に困っていることがわかった。また、信頼性の高い情報源のトップが「医師」である一方で、医師からの説明を理解できなかったり質問や相談をするのを躊躇う人が約半数近くに上り、信頼する情報源であるものの不便を強いられている実態が明らかになった。信頼性の高い情報源の5位は「製薬会社のHP」、6位「患者の体験記」、7位「書籍」、8位「患者同士の情報」。

卵巣がん患者に限定して実施された調査だが、他がんや、長期の治療や手術を必要とする病気全般にも当てはめて読み取ることができる。

 

意識して収集している情報カテゴリー、年齢で変化

年齢によって関心のあるモノ・コトが変化するのは容易に理解できるが、具体的には、年齢とともに何への関心が薄れ、何に関心を持つようになるのか?定量的に明らかにした調査結果がある。「インターネットで受け取っている情報カテゴリー」について20〜50代を対象に聞いた調査で、年齢とともに「ライフスタイル」への関心が薄れる一方で、「健康・環境・教育・社会」「気象・季節」への関心が高まることがわかった。

 

企業が発信する情報への信頼度、年齢とともに減少

若年層ほど企業が発信する情報を信頼する傾向があることが、調査でわかった。消費経験や人生経験を積むなかで消費基準が確立され、企業を見る目が厳しくなったり情報を鵜呑みにしないといった姿勢が影響しているのかもしれない。とは言え、20代・30代についても、企業を信頼しているのはわずか3割ほど。圧倒的な信頼を寄せているのはやはり、いずれの年代も「友人・知人・家族」といった身近な人だった。自社商品・サービスの認知向上やPRを強化するなら、自社による情報発信だけではなく、ターゲット層の身近にいる人や専門家によるコメントを積極的に組み合わせるのが良さそうだ。

 

 

【編集部おすすめ記事】
在宅と出社でどう違う? 心身の不調出現と健康意識・行動 女性20〜60代
フェムテック・フェムケアの好影響、世間や自分の「更年期のイメージ」が変わったのは2022年
NHKクロ現、「“性の違い”がイノベーションに 病やけがのリスクを減らせ!」 8日(水)19:30放送
10~60代女性、年代別のwebコンテンツ「骨粗しょう症予防 骨活のすすめ」公開 厚労省
【レポート】売れるフェムテックの「開発」と「販売戦略」 17の障壁と対策

PAGE TOP
×