WELL認証、従業員がオートマティックに健康になれるオフィス空間が続々
ビルやオフィスなどの施設空間全体を心身の健康の視点で評価する、国際的な認証制度「WELL 認証」。10のカテゴリー(空気、水、栄養、光、運動、温熱快適性、音、材料、心、コミュニティ)からなる評価項目で格付けされるもので、健康経営や働き方改革に積極的に取り組む企業による取得が国内でも広がっている。人々の生活圏で0次予防がインフラ化する中、「従業員の意志や努力に期待したり、知恵を絞って行動変容を促そうとするのではなく、その空間にいるだけで誰もがオートマティックに健康になれる空間をつくる」、そんな考え方がスタンダードになりつつある。
※本稿は、2024年5月に発行した「女性ヘルスケア白書 市場動向予測」のp.73でご紹介している内容の一部に、新しい情報を加筆してお届けします。
目次
健康に配慮した空間で、個々の能力を最大限に引き出す(カネカ)
WELL認証の最高ランクを2023 年に取得した、自社用のコミュニケーション&コワーキ ングスペース「KANEKA Wellness Center 風の杜」。 ワーカーの健康やウェルネス に配慮した空間に整えることで、個々が能力を最大限発揮 できる環境を目指している。 デザインを手掛けたのは、建築界の世界的巨匠・隈研吾氏 。
歩行促進やグレアの制御などに高い評価、自社用の研修施設(大林組)
WELL認証の最高ランクを2023年に取得した、自社用の研修施設 「Port Plus」。アートワークを 配した屋内木造階段による歩行移動促進、自然採光、グレア (眩しさ)の制御などが高く評価された。木や緑、光を使った五感を刺激する空間も演出。心身を健康に保つウェルネスな空間でのコミュニケーションを促し、新たなイノベーションの創出につなげるのが狙い。
ウェルビーイングを促進する高規格オフィス(NTT都市開発)
ワーカーのウェルビーイングを促進する高規格オフィスとして2024年6月に大阪にオープンした「アーバンネット御堂筋ビル」。ナップ ルーム、フィットネスルーム、緑豊かなテラス、愛玩用のロボットの設置などを通じ、ワーカーの心身の健康と入居企業の健康経営をサポートする。「車中心」から 「人中心」へ進化する御堂筋エリアの活性化への貢献も掲げる。 同年12月に、ゴールドランクを取得。
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