女性振り向かせるフックは「和」 特に興味・関心高い年齢層は?

食・住・旅・趣味・デザインなどの分野で伝統回帰の流れがトレンドとして近年強く見られるようになり、「日本らしさ」や「和」を求める人が増えているが、興味・関心の度合いには男女差や年齢差が見られることが、和文化事業者支援の和の大学(東京・千代田)の調査でわかった。

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男性よりも女性、特に20代と50代が興味・関心高い

調査対象は20〜50代の男女824名。「日本の歴史や文化をもっと知りたいと思いますか?」という質問では全体的に男性よりも女性の方が「そう思う」と回答する人が多く、また年齢によっても差が見られた。

画像:和の大学株式会社

30代と40代で「そう思う」と回答した女性が他年齢層と比較して少ないのは、この世代には子育て世代が多く時間や心にゆとりがないことが関係しているかもしれない。歴史・文化といった「日本らしさ」に興味・関心はありつつも、仕事・家事・育児に忙しい毎日の中では、日々のタスクをこなしていくことや家族のこと、自分自身の心身に疲労をためないためのセルフケアが彼女たちにとって最優先事項だ。

一方、20代女性と50代女性は「そう思う」と回答する人が多かった。20代は独身者が多く50代は子育て期の終盤にさしかかる女性が多く存在し、子育て期にいる女性よりも時間と心にゆとりがある。これが、歴史・文化など「日々のタスク以外のコト」へ興味・関心が向きやすくなる一つの要素になっているかもしれない。

「20代・50代」「30~40代」それぞれへの和の提案

今、「日本らしさ」を求めて、歴史・文化・伝統に興味を持つ女性は年齢問わず全体的に増えている。歴史・文化・伝統に関連する学びゴトに限らず、空間やデザインで和の世界観を演出している店舗や商品も人気を集めており、女性を振り向かせる一つのフックとして今、「和」に注目を寄せる企業が増えている。

着付け、陶芸、茶道、花道など学び関連の和ゴトを提案するなら、時間と心にゆとりがある20代と50代女性に。忙しい30〜40代女性には、時間を必要とする学び系よりも和の世界観で魅せるのが良いかもしれない。

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