「どうにかしたい一時的敏感肌…でもケアしていない」女性たちに必要なのは?
近年、敏感肌を訴える女性が増えている。ネット上でも「敏感肌」の検索ボリュームは年々増えており、敏感肌用の化粧品も数多く見られるようになった。オレンジページ暮らし予報が行った「スキンケア/一時的敏感肌」に関する調査では、敏感肌を最も感じたのは季節の変わり目で、それが一時的であっても、「何らかのケアをすべき」と考える女性が7割に上るにも関わらず、具体的なケアをしている女性は少ないことがわかった。(対象:20 歳以上の女性794名)
目次
ストレス社会が関係か 増える敏感肌女性
敏感肌とは、肌のバリア機能が低下することで外部からの刺激が入りやすくなり、かゆみや肌がピリピリするなどの肌状態を指す。個人差はあるが、食器用洗剤や洗濯用洗剤、化粧水、石鹸やシャンプー、花粉症などが原因で肌が荒れたり、赤くなってしまう。中にはかゆみが止まらなくなったり蕁麻疹ができる人もいるほどだ。原因はストレスとも考えられており、敏感肌女性の増加はストレス社会が関係しているとも言われている。
敏感肌を経験した女性は約4割
「最近1年を振り返って、あなたの肌は『敏感な状態』になりましたか?」と尋ねたところ、「敏感な状態になった」と回答した女性は36.5%だった。
敏感肌を感じるのは「季節の変わり目」
ここ1年で敏感な状態になった女性に、「どんな時に肌が敏感な状態になったと感じたのか」と尋ねたところ、圧倒的に多かったのが「季節の変わり目」と「心身が疲れていたとき」。敏感肌以外にシミやシワなど女性が肌状態の変化を感じるのは、乾燥がひどい冬や夏の紫外線を浴びた後の秋だ。夏から秋、秋から冬は、女性たちが肌状態に最もシビアになる時期と言える。
- 季節の変わり目(65.9%)
- 心身が疲れていたとき(53.1%)
- 生理前、生理中(37.6%)
- 睡眠不足(36.2%)
- 春(35.5%)
敏感肌のサインは「赤み・かゆみ」
それでは、女性たちはどのようなサインで「肌が敏感になっている」と判断しているのか。
- 肌の赤み、かゆみがあった(49.7%)
- 皮脂が多くなったり、湿疹や吹き出物ができたりした(45.2%)
- 空気が乾燥しているところで肌がつっぱったり、かさついた(43.1%)
- 化粧のりが悪かった(36.6%)
- 化粧水などでケアしたのに、かさつきやつっぱりが肌に残った(28.6%)
- 汗をかいたり顔がほてったときに、肌がびりびりした(25.2%)
- いつもの化粧水なのに、つけたときに肌がぴりぴりした(22.4%)
「敏感肌ケアをすべき」7割、しかし具体的なケアをしない女性たち
「一時的に肌が敏感なとき、それに対して何らかのケアをすべきだと思いますか?」という質問では、「そう思う」が31.5%、「ややそう思う」40.3%と、合わせて71.8%が何らかのケアをすべき、と考えていることがわかった。そう思う理由は以下。
- そのままでは症状が悪化し、肌に赤みやかゆみが出るから(60.6%)
- 放っておくと敏感な状態が長引くから(49.3%)
- 化粧がしにくい、化粧のりが悪いから(36.9%)
ちなみに、「肌が敏感になっている」と感じたときの対応策としては、「睡眠を多めにとり、疲れをためないようにする(45.5%)」「しっかり食べ、肌によい栄養素をとる(35.5%)」「今使っている化粧品の使用を控え、何もつけずに様子をみる(26.2%)」の順に多く、ケアの必要性を感じている割には、具体的なスキンケアには取り組んでいない様子が見えてきた。
通年ではなく一時的な肌変化ということもあり、通年敏感肌の女性と比べると必要性・緊急性がそこまで高くないことが理由かもしれないし、全てのスキンケア商品を「敏感肌用」に一時的に「期間限定」で買い換えることにコスト面で躊躇している可能性もある。
一時的敏感肌女性に向けた「一時的な使用」のための商品
さらには、新たに自分に合う敏感肌用アイテムを見つけ出すのも時間がかかり面倒だ。いつも使っているスキンケア商品で、ライン使いできる「敏感肌用」があれば探す手間もなく楽にチェンジできるが、一時的な変化のために全てを揃えるのはコスパが悪い。ならばせめて、お泊りセットのようなトライアルセットがあれば便利だろう。
例えば「一時的敏感肌さんのための◯週間分セット」といったタイプのものだ。売る側としても、一時的に顧客を離脱させずに済む。一時的敏感肌女性に向けて「一時的な使用」を見込んだ敏感肌用スキンケアアイテムを取り揃えると、特に季節の変わり目のタイミングで喜ばれそうだ。
一時的敏感肌のケア商品として認知度が高いのは、資生堂のdプログラム。40年以上に渡る敏感肌研究の集大成とも言える商品。
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