「ながらワーカー」浸透 健康経営企業向けの商品・サービス需要増に期待

今年は、全国労働衛生週間(10月)の重点項目に「治療と仕事の両立支援対策の推進」が挙げられ、さらに「治療と仕事の両立」のイメージキャラクターが決定するなど、ワーカーの両立支援が強化されている。

行政や企業による、治療と仕事の両立に関する調査結果の公開も増え、女性誌ではがんなどの治療と仕事を両立させている女性を取り上げるなど、今「治療と仕事の両立」というキーワードが広がりを見せている。ACジャパンによるTVCM「ながら勤務」も、その流れに貢献しているだろう。

CMでは、がんの治療をしながら働く人を「ながらワーカー」とし、「がんは治療しながら働く時代へ」と呼びかける。笑顔で仕事に取り組みながらワーカーの姿と明るいCMソングには重苦しい雰囲気は全くなく、治療しながら働くことに対して前向きになれそうな構成だ。

「治療と仕事の両立」の概念に触れる機会が増えていることで、「治療しながら働ける環境」や「健康と仕事を両立できる職場」に対するニーズがワーカーの間で高まっていくだろう。ワーカーのモチベーションや人材の確保という意味でも、企業の健康経営強化は必須だ。企業の健康経営を支援する商品やサービスが積極的に求められるのは、いよいよこれからだ。

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