【女性の不満vol.10】人気の “ちょこサン” に続く眼鏡、なぜ少ない?

シャルマン(福井・鯖江)の鼻パッドがないサングラス「ちょこサン(¥13,500税別)」が女性に好評だ。鼻パッドがないため、眼鏡やサングラスをかけたときの「鼻パッドの部分だけ、ファンデーションが落ちる」「(長時間・長期間使用しているため)鼻パッドのところにシミができる」悩みを解消してくれる。同社はちょこサン人気を受け、眼鏡フレーム“ちょこシー”も販売している。


Choco Sun鼻パッド無し サングラス ブルーライトカット

実際にネット上の口コミを見ると、メイク崩れとシミの不満から解放された点に評価が集中しており、「せっかくメイクをしても、サングラスをかけると結局鼻パッドの部分だけ化粧が崩れる。ちょこサンなら化粧崩れしない。長年のストレスからやっと解放された!」「鼻パッド部分にシミ(色素沈着)ができる不安がやっとなくなった。長時間安心して使える」といった声が多く並ぶ。いかに鼻パッドの存在が女性たちを長い間困らせていたかが分かる。

眼鏡屋さんが「え?鼻パットがない眼鏡?」

長い間女性たちを悩ませ続けてきた鼻パッドだが、ちょこサンのような鼻パッドがないのにずれ落ちない眼鏡フレームやサングラスを取り扱っている眼鏡店は少ない。

ウーマンズラボ編集部が、都内の大手〜小規模の眼鏡店を10店舗ランダムにピックアップし鼻パッドがない眼鏡フレームの取扱い有無について問い合わせたところ、取扱いがあったのは3店舗のみだった。うち2店舗は取り扱ってはいるものの、取扱数はわずか2~3種類のみだった。また、鼻パッドなしの眼鏡フレームについて店員にいろいろ質問してみると、「結局、鼻パットなし眼鏡フレームはずれ落ちてきてしまうので、鼻パットありの方が良いとは思いますよ」とのこと(ちなみに、ちょこサンは「鼻パッドがないのにずれ落ちない」点も高く評価されている)。

取扱いがない7店舗のうち4店舗からは「鼻パッドがない眼鏡……といいますと?」「え?鼻パッドがない眼鏡?」と質問返しされたため、こちらから鼻パッドなし眼鏡について説明するという状況になった。

眼鏡屋の店員が知らないほど、鼻パッド無し眼鏡は認知度が低いのだろうか。眼鏡のプロなのに、「鼻パッド部分が化粧崩れしてしまう」「鼻パッド部分がシミになる」といった女性たちの不満を把握していないのだろうか。

化粧崩れ・シミを防ぎたい もっと豊富に揃えて

取扱っていない店舗に「なぜ取り扱わないのか?」尋ねてみると、「技術的に難しいため、鼻パッドがない眼鏡フレームの流通量自体が少ない。取り寄せることならできるが、常時販売する形はとっていない」との回答だった。客としてはやはり「今すぐ見たい、試したい、買いたい」のだから、取り寄せではなく常時種類豊富に取りそろえてほしいものだ。店側にもメリットはある。常に陳列しておけば、鼻パッドに悩みつつも鼻パッド無しという画期的な眼鏡フレームがあることを知らない女性客の購買を促せる。

鼻パッドによる化粧崩れとシミに長年悩みストレスを抱えている女性は大勢いる。デザインが似たり寄ったりの「鼻パッドあり眼鏡フレーム」を大量に陳列するだけでなく、ちょこサン、ちょこシー並みに「ずれない、鼻パッドなし眼鏡」が今後種類豊富に店頭に並ぶことを期待したい。ちょこサンの口コミには「こんな商品をずっと探してた。値段は高いけど大満足!」という声も目立つ。ニーズさえ把握できれば、他社・他店舗との差別化はそう難しいことではないはず。


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