「ホテルゆのくに」に学ぶ高年齢者の労働力活用方法

労働力人口の減少で60代以上の労働力を活用していきたいと考える企業と、年齢関係なく働けるうちは働き続けたいと考える60代以上の元気な人たち。労働需要と労働供給はマッチしているように見えるが、実際は企業側の体制が整っていないところは多い。60代以上の労働力を企業の活力に転換していくには、それなりの仕組みが必要だ。では具体的にどのような仕組み作りが必要なのだろうか?厚生労働省が先月発表した「平成 30 年度高年齢者雇用開発コンテスト」の入賞企業の各社の取組内容が参考になる。

最優秀賞は、ホテルゆのくに(石川・加賀)。同社の60歳以上の従業員数は44人で全体の33%を占め、最高年齢者は83歳。希望者全員を65 歳まで再雇用し、一定条件の下70 歳まで再雇用、 70 歳以降も本人の就業意思等を条件に、年齢の定めなく雇用を継続している。最優秀賞受賞にあたり以下の取組が評価された。

  • 年齢にかかわらず、本人の希望などに応じて働くペースを変えるオーダーメイド式の働き方を取り入れ、高齢の従業員からの申し出に応じ、勤務日数を減らす、勤務時間数を減らすなどして、雇用の継続を図っている。
  • 高齢者に多い長期療養者への定期的なフォローアップや復職時の配置転換のほか、一時退職後の復帰を認めるなど、雇用の安定に取り組んでいること。
  • 週1回以上のミーティングを行い、その際に改善提案を直接呼びかけることにより提案を活発化させるとともに、外部の委託業者にも改善提案の取組を 広げていること。
  • 階段の手摺り、自動ドアの設置及び配膳台車、テーブル、椅子等の軽量化な ど、高齢者が働きやすい環境改善に徹底して取り組んでいること。
  • 事業所においてインフルエンザの予防接種を実施し、フロントは全額会社負 担、それ以外は一部会社負担し、インフルエンザの予防に努めている。

引用:「平成30年度高年齢者雇用開発コンテスト」厚生労働省

他、優秀賞にすかいらーくホールディングス(東京・武蔵野)、東急コミュニティー(東京・世田谷)、東部タクシー(鳥取)、特別賞にエフコープ生活協同組合(福岡・篠栗町)、ウェルフェア三重(三重・伊勢)が選ばれた。⇒【詳細】平成30年度「高年齢者雇用開発コンテスト」の入賞企業が決定しました(厚生労働省)

 

【編集部おすすめ記事】
働くシニア増加中 定年制廃止企業は4000社越え
交際費の支出割合高いシニア世帯 働き盛り世帯の1.8倍 その理由とは?
2018年のヘルスケアトレンド(健康・美容・予防医療)
【保存版】ヘルスケア女性マーケティングに役立つ!政府公表の資料・データまとめ
【保存版】女性向けヘルスケアビジネスの基本と全体像が分かる!まとめ