女性のステマ認知率は2.5割(15~80歳以上)、消費者意識基本調査の結果公表
消費者庁は14日、「令和5年度消費者意識基本調査」の結果を公表した。消費者の現状やニーズを把握するため、消費生活における意識や行動、消費者事故・トラブルの経験等を調査しているもので、15~80歳以上の男女5,544人(女性 2,937人,男性2,607人)の回答を集計した。
昨年の10月に規制が始まった「ステルスマーケティング」について聞いた調査では、「広告主が、広告であることを隠して宣伝するなどのステルスマーケティングについて、2023年の10月から法律違反となったことを知っていますか」と質問。「知っている」と回答した人は男女合わせて27.1%、「知らない」は65.3%だった。認知率が最も高いのは30代(36.5%)、次いで40代(31.8%)、20代(31.6%)。
男女別にみると、女性の認知率は24.6%で男性の29.8%より5.2%低かった。女性を年代別にみると、20代と30代の認知率は約4割と若年層での認知率が高く、年齢とともに低下する。デジタルネイティブ世代である20〜30代は中高年層よりネットショッピングのリテラシーが高く、また、ステルスマーケティングとして問題になりやすいSNSのインフルエンサー広告や口コミ評価を見かける機会が多いことが、背景の一因とみられる。
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