評価の点数が高くても否定的な口コミがあると、女性は購入を躊躇うのか?

評価が高くても否定的な口コミがあると、つい購入を躊躇ってしまうのは、若年層ほど顕著に見られる傾向のようだ。消費者意識基本調査(消費者庁,2023)でわかった。

普段からパソコンやスマホを利用している15〜80歳以上の女性2,254人と男性2,185人にネット上の口コミ評価について聞いた質問で、「評価の点数が高くても、否定的な口コミを見て購入をためらうことがある」と回答した割合は、男性より女性が高く、女性全体で69.5%だった(「とても当てはまる」と「ある程度当てはまる」の計)。男性は58.1%だった。年代別では10代が最も高く80.8%。年齢とともに徐々に低下し、70代以上になると半数を切り80歳以上では35.9%で最低に。評価全体の点数が高かったとしても、低評価の口コミによるネガティブな影響を受けやすいのは若年〜中年層だ。

背景にあるのは、年齢差によるオンラインショッピングの利用率・利用頻度の違いや、習慣的な情報収集元の違い(若年層は主にインフルエンサーやSNS、高齢層は主にマスメディア)といった検索行動の違いがもちろん大きいが、年齢とともに消費経験を積むことで自分なりの消費基準が確立し、他者からの影響を受けづらくなることも、若年層と高齢層で大差がみられる理由と言えるだろう。

【画像】消費者庁「令和5年度 消費者意識基本調査」より編集部作成(質問は「評価の点数が高くても、否定的な口コミを見て購入をためらうことがある」で、グラフは「とても当てはまる」と「ある程度当てはまる」の計)

 

 

 

 

 

 

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