【発達障害啓発週間】発達障害のある人は48万人、年代別人数
4月2日〜8日は「発達障害啓発週間」。国連が定める2日の「世界自閉症啓発デー」に合わせて厚労省が制定したもので、自閉症をはじめとする発達障害への理解を深めることを目的に、シンポジウムの開催やランドマークのライトアップなど、全国でさまざまな啓発イベントが開催される。
発達障害は脳機能の発達に関する障害で、発達障害と診断された人は、男女合わせて推計で約48.1万人。女性29.9%・男性68.8%で、男性に多い。年代別にみると10代が最多で約12.2万人(厚労省,平成28年生活のしづらさなどに関する調査)。
発達障害がある人はコミュニケーションや対人関係を苦手とする傾向があるが、外見ではわかりにくい。障害の程度や症状は個々で異なるため、発達障害であっても気づかずに大人になり、生きづらさを抱えたまま生活する人も多い。女性の発達障害については、症状が目立ちにくく未診断の人が多いという研究報告があり、女性特有の支援の必要性も指摘されている。国が運営するポータルサイトでは、発達障害のある思春期の女子が抱える身体の変化や生理の悩み、友人関係、性トラブルなどについての支援ポイントをまとめた情報を公開している。
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