障害者白書(令和5年版 )公表、精神障がい者数は女性350万人、男性246万人

内閣府は先月20日、「障害者白書(令和5年版)」を公表した。障害者基本法に基づき、1994年から政府が毎年国会に提出する「障がい者のために講じた施策の概況に関する報告書」で、共生社会の実現に向けた取り組み、障害のある子・大人の教育、雇用・就労促進、保健・医療、情報アクセシビリティの向上施策などをまとめている。障がい者(身体障害・知的障害・精神障害)の概数についてもまとめており、国民のおよそ9.2%が何らかの障害を抱えていることを明らかにした。

  • 精神障がい者:男女合わせて614.8万人で、1,000人あたり49人
  • 身体障がい者:男女合わせて436万人で、1,000人あたり34人
  • 知的障がい者:男女合わせて109.4万人で、1,000人あたり9人

各障がい者数を男女別に示したのが以下グラフ(※)。男女ともに「精神障がい者」と「身体障がい者」が多く、女性に特に多いのは「精神障害」。

【画像】内閣府「令和5年版 障害者白書 参考資料」よりウーマンズ作成。男女別の統計が取れているもののみをグラフ化しているため、記事冒頭の数字とグラフ内の男女計の数字は合致しない。精神障がい者数は男女ともに「外来患者数」と「入院患者数」の合計。身体障がい者数は「在宅者数」のうち性別がわかっているもののみ。「在宅者数」のうち性別不詳(1.5万人)と、「施設入所者数」の7.3万人(男女計)は含まない。知的障がい者数は「在宅者数」のうち性別がわかっているもののみ。「在宅者数」のうち性別不詳(0.8万人)と、「施設入所者数」の13.2万人(男女計)は含まない。

 

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