障害のある女性アスリートの指導ポイントも、指導者に向けたハンドブック公開 スポーツ庁
障害のある人がスポーツに親しめる環境整備を進めようと、スポーツ庁が先月末、指導者に向けた手引き「障害者スポーツの初歩的な指導方法ハンドブック」を公開した。
ハンドブックは以下の障害の種類別に、各特性や特性を踏まえた指導方法のポイントをまとめた。
- 肢体不自由
- 視覚障害
- 聴覚障害
- 内部障害
- 知的障害・発達障害
- 精神障害
障害のある女性の指導にあたっては、女性アスリートの3主徴(エネルギー不足・摂食障害、無月経、骨粗鬆症)のリスクを踏まえつつ、障害の程度によっては「月経痛を感じにくい」「痛み・不快感を周囲に伝 えにくい」「店頭で生理用品の選択がしにくい」といったケースがあることに言及し、支援の必要性を示した。
障害のある人にとって運動・スポーツの実施は、日常的な活動範囲を広げたり健康バランスの維持につながることから、当事者のライファフォーマンスやQOL向上への寄与が期待されている。パラアスリートを対象とした研究では、継続的なトレーニングにより代償機能や残存機能が発達し、身体の機能が向上したことが報告されているという。室伏スポーツ庁長官は先月27日の記者会見で、「インクルーシブなスポーツ環境やスポーツを通じた共生社会につながることを期待している」とし、ハンドブックの普及に期待を寄せた。
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