2012年始動のプロジェクト「安楽死カプセル」、世界初の実用化へ スイス
医師の手を借りずに安楽死できるカプセルが、年内に初めてスイスで使用される可能性がある。各国のメディアが報じ話題を集めている。安楽死カプセルの名前は「Sarco」。グローバルニュースサイトのAFPBB News(安楽死カプセル、年内にも初の実用へ スイス)によると、「自分の名前」「今いる場所」「ボタンを押すと何が起きるか」などの自動化された質問に答えた後、ボタンを押すとカプセル内部が窒素で満たされ、低酸素症によって死に至るという。利用可能年齢は50歳以上としているが、18歳以上で重病を患っている場合にも受け入れる意向。利用料は窒素代の18スイス・フラン(約3,100円)のみになる見通し。開発したのは、スイスの自殺ほう助機関「エグジット・インターナショナル」の創設者で、医師のフィリップ・ニチキ氏。開発チームは現在、カップルで使用できる2人用カプセルの製作を目指しているという。
Sarco開発プロジェクトは、2012年に英国の弁護士がフィリップ・ニッチケ氏に、閉じ込め症候群に苦しんでいた人物が使用できるマシンを設計できるか尋ねたことから始まった。当時のデザインスケッチやこれまでのタイムラインは、同機関のウェブサイトに掲載。
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