消化器がんの女性のSNSコミュニティ、がんサバイバーや医療者など100人が周年イベントで交流
一般社団法人ピアリング(神奈川・横浜)は、大腸がんなど消化器がん当事者の女性を対象にしたSNSコミュニティ「ピアリング・ブルー」の設立2周年を記念し、先月24日に都内でイベントを開催した。約100人が参加し、患者、医療者、支援者が交流した。
ピアリング・ブルーは、乳がん・婦人科がん向けSNS「ピアリング」の姉妹コミュニティで、匿名で語り合える場を提供している。2023年4月に立ち上げ、現在の会員数は1,120人。SNSへの投稿数は3万6,000件に上る。
イベントでは活動報告や医療セミナー、トークセッションを通じて多様な視点が共有された他、イベント開催に向け女性会員から寄せられたメッセージも紹介された。以下は一部の声を抜粋。
- 癌という病を理解できないまま、ジェットコースターのように手術抗がん剤と始まりました。何でもいいから何か情報が欲しいと思い、ピアリングに登録し、メンバーさんとの交流や存在が、とにかく力になりました。ピアリングに出会えてよかった。
- ピアリングブルーができて、癌に対して個人戦から団体戦になりました。心強いです!
- 癌を告知された時は本当に真っ暗になりましたが、癌を経験されても明るく楽しく毎日を送っていらっしゃる皆様をペアリングブルーで知り、すべてが「大丈夫」と思えるようになりました。
- 周りに癌に罹患した友人がいなくて、話は聞いてもらえても相談はできなかった。泣いてばかりだった時にピアリングブルーに出会えて、仲間と繋がることができ、前を向くことができました。ありがとうございます。
- 病院で教えてもらえない病気の知識や生活の知恵、前向きに生きるヒント等、たくさんのことを学ぶことができました。感謝しています。
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