歯科医師数、減少傾向が鮮明に 1.5%減 女性比率は過去最高に
厚生労働省は2025年12月、全国の歯科医師の届け出状況をまとめた24年の統計結果を公表した。24年12月末時点の歯科医師の総数は10万3652人となり、前回22年調査と比べて1615人(1.5%)減少した。長年議論されてきた歯科医師の過剰問題が大きな曲がり角を迎え、減少フェーズへと移行した状況が、今回さらに鮮明となった。一方で、女性歯科医師の数は増加を続けており、総数に占める割合は27.2%となった。
■女性の増加顕著に、男性は引退進む
歯科医師の総数のうち、実際に病院や診療所などの医療施設に従事している人数は10万266人で、前回より1653人(1.6%)減少した。内訳をみると、診療所の従事者が8万8703人と全体の約88%を占め、病院の従事者は1万1563人だった。男女別では、男性が7万3241人で前回比2403人(3.2%)の減少となった一方、女性は2万7025人で同750人(2.9%)増加した。男性医師の高齢化による引退が、全体的な押し下げ要因となっている。
■平均年齢53.4歳、60代が最多層に
高齢化も顕著だ。医療施設に従事する歯科医師の平均年齢は53.4歳で、前回の53.0歳から0.4歳上昇した。年齢階級別では、最も多い年代が「60~69歳(2万2970人)」で全体の約23%を占め、次いで「50~59歳(2万1558人)」、「40~49歳(1万9701人)」と続く。「70歳以上」も1万3975人(約14%)存在しており、60歳以上のシニア層が全体の約37%を占める構成となっている。診療科別では「歯科(一般歯科)」が8万6159人で圧倒的多数を占めた。次いで「矯正歯科」4448人、「歯科口腔外科」4364人、「小児歯科」1964人だった。
■東京と地方で2倍強の格差
地域偏在も依然として課題だ。人口10万当たりの医療施設に従事する歯科医師数を都道府県別にみると、全国平均は81.0人。最も多いのは東京の116.9人で、次いで徳島、福岡などが続く。一方、最も少ないのは青森や島根などの地方部で、50人台にとどまる地域もある。都市部への集中傾向は変わっておらず、地域医療の担い手不足解消に向けた対策が求められる。
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