産後ケアや月経関連、AIセルフケアも 東京都のフェムテック助成 25年度は8件採択
東京都と都中小企業振興公社は、女性の健康課題を技術で解決する製品やサービスの開発を支援する「女性活躍のためのフェムテック開発支援・普及促進事業」について、2025年度の支援対象8件を決定した。産後の養生食や、月経血から病気のリスクを判定するナプキン、AIを活用した漢方セルフケアなど、多彩な取り組みが選ばれた。
同事業は、働く女性が増える中、女性特有の健康上の悩みに対応する製品の需要が高まっていることを受け、23年度に始まった。都内の中小企業が取り組む月経、妊娠・不妊、産後ケア、更年期、婦人科系疾患等、ヘルスリテラシーの6分野を対象に、開発・改良にかかる費用の3分の2以内、最大2千万円を助成している。今回採択された事業は次の通り。
- 産後女性の労り養生食と宅配システム構築(株式会社氣生)
産後の回復段階に応じた薬膳レシピを開発し、レトルト加工するとともに、スマートフォンで簡単に注文可能な宅配システムを構築する。産後週数に応じたメニュー提案や食事履歴管理機能を備え、継続的な健康支援や産後うつ予防につなげる。 - 胎児妊婦モニターの在宅利用の為の改良開発(株式会社クラウドセンス)
現行のクラウド型胎児妊婦モニターの構造と信号伝送手段を改良することで、在宅で妊婦が自ら胎児の状態を観測できるようにする。 - 体内時計調節を介したPMS改善食品素材(コンビ株式会社)
ネムノキ樹皮抽出物により、時計遺伝子に作用し体内リズムを正常化させ睡眠の質を上げるなどの機能調節を目指す機能性食品素材「ネムノス」の改良。月経痛の一因となりうる成分を除去することで、PMS症状としての睡眠課題の解決に役立てる。 - センサを搭載した生理用ナプキン(株式会社シルクリ技研)
月経血中の疾患関連因子を測定するセンシングデバイスを生理用ナプキンに組み込み、初期段階で病気の発症リスクを判定するためのセンサを搭載した生理用ナプキンを開発する。 - 産後うつ早期予測・予防システムの開発(株式会社SympaFit)
連続血糖測定とウェアラブル端末による心拍変動・睡眠指標などの在宅連続データを統合し、臨床評価と連結した産後うつ早期リスク予測モデルを構築する。 - 女性向けAI漢方・薬膳セルフケア支援サービス(PharmaX株式会社)
AIによる体質傾向分析と食事画像解析を組み合わせ、日常の食事を中心とした「薬膳的セルフケア」を提案・支援するウェブサービスを開発する。 - 不安や不快を解消する革新的生理用品の開発(株式会社YONEDA)
現状の生理用品使用者の多くが「ムレ」、「かゆみ」といった不満や「漏れ」への不安、「交換の手間」といったストレスを抱えている。そこで、これまでの医療機器製造などで培った技術を駆使し、独自の漏れ防止構造の搭載、交換ストレスの大幅な軽減などを可能にした革新的な生理用品=国産月経ディスクを開発する。 - 和紙で叶えるサステナブルサニタリー開発(株式会社和興)
和紙素材の消臭性・吸放湿性・抗菌性と自社の縫製技術を生かし、蒸れや臭い、ずれ、締め付け感に包括的に対応するサニタリーショーツを開発する。
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