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薬剤師32.9万人で過去最多、女性6割 就業先は薬局に集中し医薬品関係企業は減少 厚労省24年統計

厚生労働省が公表した2024年の統計によると、全国の薬剤師の総数は前回の22年調査から5355人(1.7%)増え、32万9045人となった。人口10万人当たりでも265.8人と過去最高を更新。就業場所別では、調剤薬局などの「薬局」に従事する割合が全体の60.0%に達し、地域医療の担い手として薬局シフトが鮮明となっている。一方で、製薬企業などの薬剤師は減少しており、業界の人材確保への影響を懸念する声も上がりそうだ。

■薬局が受け皿に
働く場所で見ると、最も多かったのは薬局の19万7437人で、前回調査より6702人(3.5%)増えた。これに対し、病院や診療所などの医療施設で働く薬剤師は6万3290人(同1.3%増)と微増にとどまった。政府が進めるかかりつけ薬剤師制度の普及や、高齢化に伴う在宅医療ニーズの高まりを受け、調剤機能を持つドラッグストアや地域薬局が、新卒・中途採用の受け皿となっている状況が浮き彫りとなった。

令和6(2024)年医師・歯科医師・薬剤師統計の概況

【出典】厚生労働省「令和6(2024)年医師・歯科医師・薬剤師統計の概況」

 

■医薬品関係企業は減少
製薬企業の研究所や医薬品関係企業に勤める薬剤師は3万4184人で、前回から2902人減少した。減少率は7.8%に上る。国内製薬メーカーが研究開発拠点を海外へ移す動きや、ジェネリック医薬品業界の再編に加え、企業側が必ずしも薬剤師資格を必須としない職種での採用を広げていることなどが減少の背景にあるとみられる。健康・美容商品のメーカーにとっては、専門知識を持つ人材の採用難易度が上がっている可能性がある。

■女性が6割超、地域差も
薬剤師の男女比は、男性が38.0%(12万5066人)、女性が62.0%(20万3979人)と、女性が6割以上を占める傾向が続く。地域別の偏在も課題だ。薬局や医療施設に従事する薬剤師の人口10万人当たりの数を都道府県別に見ると、全国平均の210.6人に対し、地域によって大きな開きがある。都市部や薬科大学のある地域では充足傾向にある一方、地方では依然として確保が難しい状況が続いている。調査は2年ごとに実施しており、今回は2024年12月31日時点の数値を集計した。

令和6(2024)年医師・歯科医師・薬剤師統計の概況

【出典】厚生労働省「令和6(2024)年医師・歯科医師・薬剤師統計の概況」

 

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