【話題の女性】看護師&僧侶の玉置妙憂さん「医療と宗教」

多死社会へと突き進む日本で、「死」や「最期の迎え方」「クオリティ・オブ・デス(死の質)」を意識する人が増えている。そんな中、注目されている女性が看護師でもあり僧侶でもある玉置妙憂さん。玉置妙憂さんは夫の看取りをきっかけに、開眼し出家。現在は看護師としてクリニックに勤めながらスピリチュアルケアの活動をしている。

訪問スピリチュアルケアなどを提供する「大慈学苑」の代表も務める玉置さんは、医療と患者にギャップがあると指摘する。

看護師として医療の現場を見てきました。ケアマネとして厳しい介護の現状を痛感しました。妻として夫の最期を家で看取りました。そして、どうしても、科学だけでは解決できない問題があることに気づいたのです。だから、僧侶として人の「魂(スピリチュアル)」を看ていきたいと思いました。

医療側と患者側のギャップ。
“からだの治療”と“こころのケア”のアンバランス。
“死に逝く人”と“死を知らぬ看取る人”の葛藤。(中略)

これらの問題を紐解くには、〈魂(スピリチュアル)〉と〈科学〉を合わせた視点で「生老病死」「家族」「医療・介護」「地域社会」のつながりを捉えていくことが必要だと思いました。
引用:大慈学苑

今年4月には「クローズアップ現代(NHK)」に出演。

中高年女性に人気のライフスタイル誌「ハルメク」は9月に大阪と福岡で、玉置さんによる”お話会”を開催する。同誌によると、過去の東京・名古屋・仙台開催では満席になったとのこと。玉置さんによる以下の書籍は「勉強になった」「父を看取る前に出会いたかった」「感動した」など、好評。

死にゆく人の心に寄りそう 医療と宗教の間のケア

 

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