若者の追随ではない “シニア女性独自” のトレンドも、2023・2024トレンド発表 ハルメク

シニア向けの女性誌『ハルメク』のシンクタンク「ハルメク 生き方上手研究所」が、2023年から2024年のシニア女性のトレンドキーワードを発表した。Instagramの利用率急伸や、時間対効果を意味する「タイパ」の派生語である「体パ」意識の向上は、若年層の影響を受けつつもシニア女性ならではのインサイトが加味された新しいトレンド。「前向きな気持ちとカラダとの折り合いをつけながら、若者の追随だけではないシニア独自の新しいトレンドは、今後も生まれていく」と見ている同研究所所長の梅津順江氏に、話を聞いた。人生を楽しみながら、長寿世界の中で無理せずラクに老いるコツや知恵を模索するシニア女性の姿が見えてきた。

 

【出典】ハルメク生き方上手研究所

 

■#インスタグランマ

SNS利用率は、コロナ前の2019年の11.9%から2023年は31.9%へと急上昇。とりわけInstagram利用率の急伸が、シニア女性のSNS普及をけん引。Instagramの人気の背景にあるのは、スマホ利用率の上昇に伴うスマホカメラの浸透で、「見ているだけで楽しい」「写真を見て心が華やぐ」「写真も情報もどちらも入手できる」など、写真共有SNSならではの魅力が刺さり、若年層同様に情報を入手する媒体として利用されるようになってきたという。見ているのは、素敵だなと思う人の暮らし、草花や風景、健康ゴトやメイク、旅行、趣味などバランスよく。一方で、何歳になっても輝き続ける女性の投稿を自分の生き方・老い方のヒントにつなげるという使い方は、シニア層ならでは。Instagramを通じて接触する世界は、彼女たちの希望や手本になっているという。

 

■孫と推し活

同社の調査によると、”推し”がいる50代以上女性は昨年から13%増加して47.9%に。アフターコロナへ移行したことでリアル活動にも意欲的になり、年間で平均約10万円を”推し”に費やしているという。特に今年目立ったのは、特定の一人ではなくグループやチーム全体を応援する”箱推し”。また、娘家族や孫と一緒にイベントやライブに出かけるなど、世代を超えて体験するという新しいパターンも見られるように。また、これまでは孫の嗜好に合わせた行動や消費が主流だったのが、最近は、自分の嗜好と孫との交流を同時に楽しむスタイルも増えており、特徴的な変化だという。

 

■筋トレ シニア

2023年は「チョコザップ」などコンビニジムの快進撃に伴い、フィットネスジム業界のすそ野が拡大した1年となった。そのトレンドはシニア女性にも広がり、これまでのカーブス人気に加え、チョコザップも新しい選択肢として人気を集めた。女性専門のカーブスに対しチョコザップは男女ともに入店できることから、夫婦で利用する姿も見られたという。ちなみに、チョコザップの特徴の1つであるセルフエステなどの美容サービスよりも、買い物帰りにサクッと運動ができる手軽さが何よりも評価されているとのこと。同所の調査によれば、シニア女性が年間で健康に13万円を費やすうち、フィットネスジムの占める割合は約3割。日常生活が徐々に戻ってきたことも手伝い、2024年もスポーツジムに通うシニアは増加すると見ている。

 

■投資はじめました

これまでシニアや年金受給者は投資に関心を持っている人が少なかったが、物価高への対抗策として2023年は、投資を始めたシニア女性が増加。2024年から始まる新NISA制度に加え、人生100年時代を生き抜く覚悟もあって、2024年以降も投資するシニア女性は増えると見ている。梅津氏は、「これまで投資に関心を示してこなかった人口ボリューム層のシニアが投資を始めることで、経済は活況になる」と見ている。

 

■シニアは体パ

時間対効果を意味する「タイパ」を求めつつもシニア層は、体力を効率よく使いたい、体力を無駄には使いたくないという「体パ」意識が向上。猛暑となった今年の夏を乗り切るため、シニア女性の人気を集めたのが冷凍食品や調理済み食品で、「料理で体力を削りたくない、でも食べないと体力がつかない」というニーズにマッチ。体に負担をかけずに済んだ上に、体が楽になったことが評価されているという。

 

 

 

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