メスを使わない美容医療 注目の「ヒト幹細胞コスメ」 

「メスを使わない美容医療」「メスを使わない美容整形」とも呼ばれ、今、女性たちの熱い視線を集めているコスメが「ヒト幹細胞コスメ」。「ヒト幹細胞」はエイジングケアに効果的で、再生医療にも用いられている。これまでは注射による幹細胞導入が行われていたが、痛みや金額面でハードルが高かった。この成分がコスメに配合されるようになったことで、今後多くの女性にとって「ヒト幹細胞」によるエイジングケアは身近になっていくだろう。

美容医療に頼らずとも、エイジングケア可能に

今年1月に発売された、日本で初めて「シワを改善する」とうたったポーラの薬用美容液「リンクルショット メディカルセラム」が飛ぶように売れ続け、今年の大きな話題となった。他、塗るとわずかにリフトアップするファンデーションや、少量で究極のカバー力を持つファンデーションなども登場し、今や美容医療に頼らずとも、技術の進化により高品質な商品でセルフエイジングケアができるように。その効果の高さも話題性も、従来のコスメとは比べものにならないほどだ。

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最近の世界的な傾向として、女性たちは「アンチエイジングを徹底する」「年齢に抗う」といった考えは持たず、「あるがまま(年齢を重ねること)を受け入れる」という考え方にシフトしているが、ただ、気を付けたいのは「アンチエイジングに全く興味がない!」というわけではないということだ。

「美容整形や高額な美容クリニックやエステに無理して通う・無理して若づくりをする・年齢を重ねることを受け入れたくないからどうにかしなくては」という「しんどい努力」よりも、「日々の生活の中で無理せず、できることから取り組む・身近にあるもの(身近に購入できるもの)でエイジングケアに取り組む」という、努力をせずに(エフォートレスに)、気張らずに、不自然ではないエイジングケアに、興味関心が移行している、という言い方の方が正しい解釈だろう。

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女性消費者のこのような意識変化が見られる中、ヒト幹細胞コスメやシワ改善の薬用美容液などのように最先端技術を駆使した「セルフでできる」エイジングケア効果の高いコスメは、美容クリニックや美容医療の新たな競合として、今後存在感を増していくだろう。

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