「ベストコスメ2018上半期新作ベストコスメ」発表から読み解くコスメの最新動向 アットコスメ

化粧品・美容の総合サイト「アットコスメ」が、「@cosmeベストコスメアワード2018上半期新作ベストコスメ」を発表した。これは、アットコスメメンバーから寄せられたクチコミ投稿をベースに、今、生活者が支持している商品を表彰するアワードで、この半年間(昨年11月1日~本年4月30日)の新商品のみを対象としている。注目は、総合大賞とアイテム賞(50部門)。

大賞は目元メイク商品  目元メイクのトレンド復活?

総合大賞を受賞したのは、イミュ(東京・中央)が展開するコスメブランド「デジャヴュ」のアイライナー「ラスティンファインa クリームペンシル」。機能性と使い心地が両立している点や、「頑張りすぎない自分らしさ」と「パーソナライズ」を叶える色展開が評価された。”メイクの中心はリップ” というトレンドを反映し近年はリップ商品の受賞が続いていたが、今回は目元メイクの商品が受賞した。リップメイクカテゴリ以外の商品が大賞を受賞したのは3年ぶり。目元メイクアイテムへのクチコミも増加傾向にあり、目元メイク復権の兆しがある、とアットコスメは分析している。

出典:アイスタイル

2018年上半期のコスメ動向

アットコスメは、2018年上半期のコスメの動向について次のようにまとめている。

パーソナライズへの関心は引き続き上昇

2017年のベストコスメアワードでも見られた生活者のパーソナライズに対する関心の高まりはこの上半期も継続中。そのひとつとして挙げられるのが、「イエベ」「ブルベ」の出現率の上昇。パーソナライズニーズの高まりと共に、自分にぴったりの商品を選ぶ手助けとなるパーソナルカラー診断に注目が集まり、14年度を100とした場合、カラー診断の代表的な用語のひとつである「イエベ」「ブルベ」という言葉の出現率は127%に。特に、従来からも自分にあった色かどうかが判断基準になっていたベースメイクだけでなく、メイクアップ系商品での出現率が増加しており、「自分にぴったり合った商品が欲しい」という、パーソナライズへのニーズが幅広い商品に広がってきている。

進む商品カテゴリのボーダレス化

近年、マルチパーパスな商品の増加など、従来のカテゴリの枠に収まりきらない商品が多くなってきているが、2018年上半期にアットコスメに登録された商品の数をみると、各カテゴリの「その他」枠に登録される商品が軒並み大幅に増加し、2011年を基準とした場合、カテゴリによっては同期間内の登録数が最大8.5倍となるなど、その傾向が一層顕著になっている。「スキンケアパウダー」「ベストその他ファンデ」などの新しい概念の商品群を表彰する部門がアイテム賞に新設されたのも、その一端と言える。

メイクアップカテゴリへの関心の高さが継続、新作コスメ倍増

アットコスメのベストコスメアワードは、化粧品、メイクアップ、医薬部外品、化粧小物、美容器具、美容家電、日用品、飲料として販売されているものを対象としているが、2015年から3年連続で、メイクアップカテゴリーであるリップ商品が総合大賞を受賞し、2018年上半期も目元メイクの商品が受賞している。これは生活者のメイクカテゴリーへの関心が近年高まっていることをあらわしており、背景にはSNSの広がりがある。誰もが簡単に商品の情報を収集したり発信できるようになったことで、メイク商品がこれまで以上に注目されている。その傾向はメイクアップカテゴリの登録商品数からも読み取れ、2011年を基準とした場合、2018年上半期は約2倍もの商品がアットコスメに登録された。

 

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