2025年に広がる旅の新トレンド「長寿リトリート」、ウェルビーイングな旅程が進化

健康の維持・回復を目指す「ヘルスツーリズム」、医療サービスを受けることを目的にした「メディカルツーリズム」、心身のリラックスやリフレッシュに重点を置いた「ウェルネスツーリズム」。世界的な健康トレンドの進展で、医療・健康・ウェルビーイングに軸を置いた旅行プランが増え、今や、旅行と医療・健康は切っても切れない関係に。ロンジェビティ(不老長寿)の世界的関心の高まりも後押しとなり、今後は新たに「長寿リトリート」が人気を集めそうだ。

旅行会社のブッキングドットコムが、日本を含む33の国・地域における27,000人の旅行者を対象に調査を実施し、2025年の9つの「旅行トレンド予測」を発表した。

  1. 宇宙を体感する”ナイトツーリズム”
  2. 長寿を得る没入型リトリート旅
  3.  個の欲求を満たすAI活用の旅
  4.  多世代で紡ぐ、心に刻む旅
  5.  男性’同志’、ウェルネスと自己啓発の旅
  6.  シニアの枠を超えてスリル満点な冒険への旅
  7.  見えない細部のニーズをテクノロジーで形にする旅
  8.  ヴィンテージを楽しむ旅
  9.  空港を旅程の一部として楽しむ旅

ヘルスケア業界が注目すべきトレンドは、「長寿を得る没入型リトリート旅」。ウェルネスへの関心が高まるなか、旅行者はもはや、単なるリラクゼーションや短期的な活力回復を求めるわけではなくなるという。今後は、長期的な健康と活力の促進を目的に、「長寿に向けたリトリート=長寿リトリート」に人気が集まると予測している。「長寿リトリート」とは従来のウェルビーイングの旅程をさらに進化させた概念で、より長い健康的な生活のために持続的な改善を目指す旅のことを指す。

実際に同社の調査によれば、世界の旅行者全体の58%が、日本人は33%が、自分の寿命延伸と健康増進を目的とした休暇にお金を払う、と回答しているという。具体的にはどんなニーズがあるのか?以下は特に旅行者が関心を寄せている項目(数字は世界全体の結果。( )内は日本の結果)

  • 日常生活に取り入れやすい新しいウェルネス習慣…67%
  • 全身振動…56%(36%)
  • レッドライト療法…52%(25%)
  • クライオセラピー(凍結療法)…48%(22%)
  • 幹細胞治療…45%(31%)

上記項目については世界全体と比べ日本の関心は低いが、従来の「ヘルスツーリズム」「メディカルツーリズム」「ウェルネスツーリズム」それぞれの要素を取り入れつつ、各地域の特性も踏まえ、日本特有の健康課題や健康ニーズを訴求したプランを構築できれば、それはもう立派な「長寿リトリートプラン」。2025年は各宿泊施設からどんなプランが登場するか、要注目だ。他トレンドの詳細はこちら

 

 

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