「更年期川柳」に前年比2倍の5,307作品が応募、社会での認知・関心が向上
50代女性向けファッション誌『大人のおしゃれ手帖(宝島社)』が主催する「更年期川柳」。受賞作品が、今月18日に発表された。応募総数は昨年の約2倍となる5,307。3回目となった今年は、生成AIや大阪・関西万博を題材にした句の他、物価高騰など身近な暮らしをユーモラスに詠んだ作品も目立ち、社会情勢を反映した傾向が見られた。
■金賞
・旦那より AIある励まし 目が潤む(けんちゃん・女性・62歳)
■銀賞
・初期化したい アプデもしたい わが体調(ちゃぴこ・女性・42歳)
■銅賞
・症状は 万博共通 博覧会(ひさきち・女性・47歳)
■特別賞
・古古古米? いいえ私は てんてこまい(ラベンダー・女性・50歳)
■佳作
・職場での 話題をさらう 推しサプリ
・お局に 体験聞いて 距離縮む
・朝起きて 更年期ガチャ 今日はどう?
・更年期 汗拭くタオルは 推しカラー
・この夏は 田んぼ渇水 顔洪水
・血行が 良くなるツボの 押し活し
・AIも 勝てぬ家族の 温かさ
・更年期 社内規則じゃ 蚊帳の外
結果を踏まえ同誌編集長の橘真子氏は、「更年期にまつわる情報が社会に浸透し認知が向上している様子がうかがえた」とコメント。また、全体の傾向として「AIの活用」と「制度への提言」が目立ったという。「金賞作品のように、チャットAIに相談したり、情緒不安のはけ口にするなどの利用が見受けられた他、『生理休暇はあるのに更年期休暇がない』『休むことを容認する制度がほしい』など、制度の整備を求める作品が多く寄せられた。更年期の女性を取り巻く状況が広く知られるようになり、社会からの回答として『制度の整備』を望んでいる様子がうかがえた」。
【編集部おすすめ記事】
■海外事例に学ぶ、新発想のフェムテック3選 「更年期」編
■更年期不調に対する社会からのサポートを受けたいのは男性より女性
■女性の更年期症状の軽減には食事・運動・睡眠の3軸で対処を、健康ビッグデータ
■売れるフェムテックの「開発」と「販売戦略」 17の障壁と対策
■女性ヘルスケアビジネス戦略ハンドブック2025市場全体像とマーケティング基本施策






















