女性の更年期症状の軽減には食事・運動・睡眠の3軸で対処を、健康ビッグデータ調査

「女性の更年期症状の軽減には、食事・運動・睡眠の3軸で対処を」。更年期の女性18,483人の健康データを解析したファンケルが提言した。解析にあたっては、同社のオーダーメイドサプリ「パーソナルワン」の販売を通じて蓄積した食習慣・生活習慣アンケートの回答を用いた。初回購入時が40〜59歳の女性の更年期悩み(疲れが残りやすい/イライラしている・怒りっぽい/ほてりやすい・のぼせやすい)の有無と、食品の摂取頻度、睡眠時間、運動習慣の関連を調べたところ、次の傾向が明らかに(調査期間:2020年1月27日~2024年5月31日)

食事・運動・睡眠と更年期悩みの関係

18の食品(※)と更年期悩みの関連を調べたところ、顕著な結果が見られたのは、「緑黄色野菜」「きのこ」「全粒粉」「加糖飲料」の4食品だった。(※)穀類/全粒穀物のみ/肉類/魚類/青魚のみ/卵/大豆食品/乳製品/果物/海藻類/緑黄色野菜類/その他の野菜類/きのこ類/いも類/ナッツ類/揚げ物/間食/加糖飲料

緑黄色野菜・きのこ類・全粒粉の摂取頻度が少ないと、更年期悩みが出やすい

「緑黄色野菜」「きのこ類」「全粒穀物」の摂取頻度が少ない人ほど、「疲れが残りやすい」「イライラしている、怒りっぽい」「ほてりやすい、のぼせやすい」と回答する割合が高かった。

緑黄色野菜の摂取頻度と更年期障害について

キノコ類の摂取頻度と更年期障害について

全粒穀物の摂取頻度と更年期悩みについて

【出典】ファンケル

 

加糖飲料の摂取頻度が高いと、更年期悩みが出やすい

加糖飲料との顕著な関連も見られ、加糖飲料の摂取頻度が高い人ほど、「疲れが残りやすい」「イライラしている、怒りっぽい」「ほてりやすい、のぼせやすい」と回答する割合が有意に高かった。

加糖飲料の摂取頻度と更年期悩みについて

【出典】ファンケル

 

睡眠時間が短いと、更年期悩みが出やすい

続いて睡眠時間との関連について。睡眠時間が「6時間未満」の人は、「6時間以上」の人と比べ、「疲れが残りやすい」「イライラしている、怒りっぽい」「ほてりやすい、のぼせやすい」と回答する割合が高かった。

睡眠時間と更年期悩みについて

【出典】ファンケル

 

運動習慣が少ないと、更年期悩みが出やすい

運動習慣との関連については、運動習慣が「週1回程度」の人は、「週2回以上」の人と比べ、「疲れが残りやすい」「イライラしている・怒りっぽい」「ほてりやすい・のぼせやすい」の回答割合が高かった。

運動習慣と更年期悩みについて

【出典】ファンケル

 

更年期症状の軽減は、食事・運動・睡眠の3軸で対処を

以上の結果から、「緑黄色野菜」「きのこ類」「全粒穀物」の高い摂取頻度、「加糖飲料」の少ない摂取頻度、6時間以上の睡眠時間、1回30分以上で週2回以上の運動習慣があると、更年期の悩みが出づらい傾向にあることがわかった。結果を踏まえ同社は、更年期の悩みを軽減するためには、「食事」「運動」「睡眠」の3軸で対処していくことが重要だと結論づけている。

今回の調査は、同社が保有する3万人以上の尿検査の結果や、生活習慣のアンケート回答を解析する調査「ファンケル健康ビッグデータ調査」の第1弾として行ったもの。今後は、疲労、ストレス、記憶、体重増加などをテーマに調査を実施していくとしている。

 

 

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