働く女性の健康管理 「お金をかけないケア方法」ばかりがランクイン
働く女性はどんな健康管理を行っているのか?働く女性の不調解消法に関する調査結果によると、上位6位までは「お金をかけない方法」ばかりがランクインしている。これでは企業側は消費を促すことができないのか?といえば、そうでもない。調査結果から見えてくる新たな市場の可能性について考えてみよう。
働く女性の健康管理 不調解消法ランキング
小学館インサイト研究所による、女性の疲れ解消法TOP18は以下の通り。(参照:小学館インサイト研究所 2015 「全国の働く女性に聞いたカラダのトラブル調査」)
- 1位:お風呂にゆっくりつかる
- 2位:ストレッチ
- 3位:運動をする
- 4位:食べ物に気を付ける
- 5位:姿勢に気を付ける
- 6位:体を温める
- 7位:整体やマッサージ★
- 8位:充分な睡眠をとる
- 9位:生活リズムに気を付ける
- 10位:ストレスを解消する
- 11位:サプリメント★
- 12位:薬を飲む★
- 13位:ヨガ★
- 14位:病院へ行く★
- 15位:お酒を控える
- 16位:ツボ押し
- 17位:健康グッズを使う★
- 18位:目を酷使しないようにする
※マークは消費が起きる項目
1位~6位は全てお金をかけずにできることがランクイン、消費が起きている項目★マークはわずか6個だけという結果になった。セルフ美容が定着したこと、働く女性は毎日が忙しく時間がとられることを避けること、自宅で過ごす時間を大切にするようになったという価値観の変化なども大きく関係しているのだろう。
健康管理・不調解消関連の消費を促すなら「セルフケア」を補完する商品・サービスを
健康管理・不調解消法に「お金をかけない方法」ばかりがランクインしている結果を見ると、消費を期待できないようにも受け取れるが、提案・訴求方法を「自宅でセルフケアを補完する商品・サービス」として打ち出すことで十分に消費を促せるかもしれない。ヘルスケア市場では「セルフ派」が増えていることと、家の中での時間を充実させたいというニーズが広まっているからだ。女性消費者の「家ナカの美容コト消費」は大きな期待市場といえる。
特に健康管理・不調解消ニーズが高いのは「働くママ」
なお、働く女性クラスターのうち「働くママ」に関しては、日々の多忙さから健康・美容ケアを後回しにしつつも、大きな健康・美容ニーズがあることが、当社ウーマンズ実施の調査で明らかになった。
また、働くママは時短で効率よく健康・美容ケアをしたいニーズが強いことから、高効果を狙える高額商品・サービスへの切り替えをしている様子がうかがえた。同じ働く女性をターゲットにするなら、特に「働くママ」を対象にすると、売れ行きはぐんと伸びるかもしれない。
当社ウーマンズが実施した働くママの健康・美容行動調査詳細は「365日超多忙の働くママ、一体いつ&どんな健康・美容行動してる?」に掲載。働くママ向けの商品・サービス開発を検討中の方、販売戦略に課題をお持ちの方におすすめ。
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