自殺原因トップは「健康問題」、ヘルスケア各企業が把握すべき事実(2/3)

自殺者数の年次推移。昨年は18年ぶりに25,000人以下に

自殺者数は平成10年を境に急激に増え、以来14年連続3万人を超えていたが、平成25年からは3万人を下回るように。昨年は18年ぶりに25,000人以下に下回った。

画像引用元:内閣府

画像:内閣府

自殺者数が多い年代は60代以降

人口の年齢構成も影響しているが、自殺者数が多いのは60歳以上のシニア世代だ。「アクティブシニア」「プラチナ世代」など、シニアはポジティブに描かれることが多いが、一方で、様々な問題と隣り合わせになるのもこの世代であることを忘れてはならない。

体の健康問題、心の健康問題だけではない。退職後の孤立感・虚無感、パートナーとの死別、経済問題、生活問題などだ。自殺の原因は人それぞれだが、これらの要素は、他世代よりも顕著に見られる世代特有の特徴とも言える。

自殺死亡率が高いのは50代、その理由は…

自殺者数で見ると60歳以上が多いが、自殺死亡率で見ると50代が高い。

この年代の自殺率が高い要因は、50代前後から健康問題が顕著になることが考えられる。国内における死因第1位のがんを例に見てみよう。以下は年齢によるがん罹患率を表したものだ。女性は30〜40代から、男性は40〜50代から徐々に罹患率が高まることがわかる。

PAGE TOP
×