セルフヘルスケア市場、6.8兆円(2023年) クロステックが将来的な市場拡大へ寄与
富士経済が、2023年の国内のセルフヘルスケア関連市場を6兆8,930億円(見込み)と発表した。内訳は以下20項目で、「セルフヘルスケア」の括りで推計したのは初めて。
- 疲労回復
- メンタルヘルス
- 睡眠
- 認知機能サポート
- フェムケア
- 尿トラブル
- 腸内環境
- 生活習慣病
- ダイエット
- アレルギー・花粉症
- ロコモティブ・骨・関節
- 栄養補給
- 肌ケア
- アイケア
- オーラルケア
- 口臭予防
- 頭髪ケア
- 衛生管理
- 免疫ケア
- 二日酔い・肝機能
6兆8,930億円の内訳のトップ5は、1位「肌ケア」、2位「疲労回復」、3位「ダイエット」、4位「生活習慣病」、5位「栄養補給」。「肌ケア」と「疲労回復」は1兆円超え。「睡眠」「メンタルヘルス」はコロナ禍の影響で大きく拡大しており、高齢化の影響から「尿トラブル」「認知機能サポート」も伸びている。
コロナ禍の医療機関の受診控えで、ちょっとした不調であれば自分自身でケアをする意識が浸透しつつあることや、高齢化や医療の進歩などにより医療費が増加するなか、医療機関での治療からセルフヘルスケアへのシフトが求められていることが市場規模の背景にあると同社は見ており、今後さらに浸透することで市場は拡大していくと予想。また現状では、健康状態の分析結果を活用する製品・サービスの認知度は低いが、フェムテックやスリープテックなどのX-Tech(クロステック)による可視化と、それに紐づくサービスの提供を進める企業が増えており、将来的な市場拡大への寄与が期待されると見ている。
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