「女子会」キーワードは女子の興味を惹けるのか?年代別に戦略を変えよう

(記事公開2016年7月,最終更新2017年5月)
「女子会焼肉プラン」「女子会ツアー」「スパで女子会」「女子会バスツアー」などなど。今は女性が集まればそれは「女子会」だ。ここ数年、各企業が女性客を呼び込むキーワードとしてサービスやプラン名に「女子会」を使っているが「女子会」というキーワードは本当に女性の気を惹けるのだろうか?

「女子会は嫌い」は約半数

企業は女子会が好きだが、果たして、実際の女性たちは女子会は好きなのだろうか?「女子会は好きですか?」という企業が実施するアンケートや口コミサイトでは、意外にも約半数が「嫌い」と回答しており、「女子会好き派」と「女子会嫌い派」にはっきりと分かれるようだ。約半数が女子会嫌いという結果を考えると、安易に「女子会」戦略を立てない方が良いのかもしれない。

ネット上に投稿されている女性の意見には以下のような意見が並ぶ。

女子会好き派の意見

  • 「おしゃべりがストレス発散になる」
  • 「同僚や夫(彼氏)は長くて細かい話を聞いてくれないが、女子会ではみんなちゃんと話を聞いてくれる」
  • 「女子力が上がる」
  • 「色々な情報をもらえて刺激になる」
  • 「お互いに結婚や誕生日、出産などお祝いごとを楽しめる」
  • 「おしゃれを楽しむ機会」

女子会は、実は男性とのデートよりもオシャレに気をつかう場所でもあり、女子会の方が気合が入るという女性は意外にも多い。

女子会嫌い派の意見

  • 「悪口や愚痴、批判ばかり」
  • 「結構オシャレなお店を予約しなきゃいけないから、お金がかかる」
  • 「幸せ自慢がうっとうしい」
  • 「作り笑いで同調するのが面倒…」
  • 「年収や、仕事、ライフスタイル、結婚の有無などみんな様々。昔のように話が合わなくなった」
  • 「全員と仲いいわけでもないから、グループでつるむのは苦手」

ターゲット年齢・ライフステージを考慮して「女子会」を使い分けよう

既に女子会サービスを提供している場合も検討中の場合も、ターゲット年齢とライフステージを考慮した上で再考する必要がありそうだ。

独身(仕事)・結婚・妊娠・出産・子育てという各ライフステージで女性は大きく消費行動や価値観が変化する。例えば同じ42歳の女性でも以下の4人は全く異なる価値観・お金の使い方・時間の使い方をする。以下4人の女性の集まりを想像しながら読み進めていただきたい。

  • ワーキングシングル
  • 子持ち専業主婦、育児のために8年前に離職
  • DINKs
  • DEWKs、パートタイマー

学生時代は話が合い仲良しグループだった4人。しかし今は全く異なるライフステージにいるため、興味・関心の対象や話題は異なり、学生時代のようには話が噛み合わない。例えばこのようなイメージだ。

ライフステージが異なる4人の心の中をのぞいてみると…

独身

週末デートで利用したいオシャレなレストラン、海外旅行、ショッピング、美容、仕事のスキルアップなどの自分磨きなどについて話したい。男性と出会えるパーティも好き。「子育ての話には興味が持てないし、幼稚園の話やママ友の話ってよくわからない」

子持ち専業主婦、育児のために離職

子供の幼稚園の話や、ママ友の話、子供のお誕生日会の準備の話、家計のやりくり、旦那の愚痴などを話したい。「海外旅行やデート、自分磨きなんて私には遠い昔の話…。私とは住む世界が違う」

DINKs

夫と音楽鑑賞、投資で増えたお金で2台目の車を購入したい、夫と次の休暇に行く旅行先などについて話したい。「パートとか、子育てとか、旦那の愚痴とか興味ないんだけどな…」。

DEWKs パートタイマー

家事に育児に仕事に毎日が大忙し!家のことと仕事を両立させる苦労や工夫、節約術について話したい。「皆と集まって話すのは楽しいけど、おしゃべりのために3時間もお茶するなんて時間の余裕はない!しかも、誰も私の話に共感してくれない!」

「女子会」提案は10~20代 または50代後半が良い

女性は選択したライフコースで価値観が大幅に変わってしまうため、女子会といっても一概に楽しいとは言えない。話が合わないからだ。女子会戦略を使うなら、まだ価値観に大きな差が出ていない若い世代を対象に(10代~20代)、50代後半以上に適用するのが良い。50代後半が女子会と親和性が高いのは、再び共通の価値観を持つようになるからだ。

子供がいる女性も育児が終わり、仕事を持つ女性も退職を間近に控えている。それまでそれぞれのライフコースをたどっていた女性たちだが、「老後」に対する意識は共通して強くなる。それまで家族や仕事にエネルギーを注いでいたが、再び「自分自身」に目を向けるようになることで、友人との交流も求めるようになるためだ。

女子会が響かない層には「一人」で過ごす提案を

では、女子会が響きづらい層にはどういった提案が良いのか?それは「一人でゆったり過ごせる」提案だ。現代人のストレスのひとつは「常に人とつながっている」こと。職場や職場以外の人間関係の他にもSNSで常に誰かとつながっており、一人で静かに自分時間を過ごす機会は意外と少ない。人とのつながりに疲れ果てている女性に更に「女子会!」と提案したところで、常に興味を惹き続けるのは難しい。

自社がターゲットとする女性のライフステージとその特徴を考慮した上で、「女子会が響く層か?」「敬遠されてしまう層か?」を見極めるようにしたい。

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