「トイレシャワー症候群」メーカー各社・クリニックが注意喚起 女性は要注意(1/2)

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温水で局部を洗浄することができるトイレシャワーの普及率が上昇する中、使い過ぎによる「トイレシャワー症候群」が問題視されている。

トイレシャワー症候群とは?

自宅、駅、店舗など、ほとんどのトイレで温水洗浄機能が付いているのが当たり前になった今、知らないうちに「トイレシャワー症候群」を経験している人は少なくない。

トイレシャワー症候群とは?

トイレシャワー症候群、別名「温水洗浄便座症候群」は、過度に温水洗浄(トイレシャワー)を使うことで、お尻や膣に痒みや炎症が起きてしまうこと。大阪肛門科診療所の佐々木みのり副院長は、過剰な衛生管理により引き起こされることから「過剰衛生症候群」と名付けている。

トイレシャワー(温水洗浄便座)の普及率は80%

海外から国内に温水洗浄便座が持ち込まれたのは1964年。1967年には国産品が登場し、50年を迎えた2017年には、一般世帯での普及率は約80%まで上昇している。100世帯当たりの保有数量は100台を突破した一般社団法人 日本レストルーム工業会

女性は膣炎に要注意、トイレシャワーに関する研究結果

トイレシャワーによるリスクには、女性特有のものも。国立国際医療センター戸山病院産婦人科の荻野満春氏が飯野病院の飯野孝一氏と共同で行った調査一般社団法人 関東連合産科婦人科学会「習慣的温水洗浄便座使用と細菌性膣症」により、トイレシャワーと膣内環境の関係が明らかになった。対象者をトイレシャワーの使用頻度で振り分けた結果、使用者は未使用者に比べ膣内の善玉菌である乳酸菌が著しく消失。本来膣内にいるはずのない腸内細菌による汚染も目立ち、細菌性膣症にかかりやすい状態となっていた。

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