デリケートゾーンケアのニーズはある・ない? 実施率と、関心層・無関心層の理由 10〜60代女性
フェムケアの代表格であるデリケートゾーンケア商品の上市が相次いでいるが、実際のところ、どれくらいの女性がデリケートゾーンをケアし、どのような効果を感じているのか?反対に、ケアをしていない女性の関心度合いは?15〜69歳の女性1,000人を対象に、デリケートゾーンケアに関する意識・行動・消費などについて実施した調査結果が公表された(働く大人の女性医療メディア「フェムゾーンケア(デリケートゾーンケア)に関する調査2023」2023.10)。
目次
女性1,000人に聞いた、デリケートゾーンケアのこと
悩みあり、約5割
乾燥・ニオイ・かゆみ・黒ずみ・ムレなどのデリケートゾーン(フェムゾーン)の悩みがあるか聞いたところ、「ある」は全体で46.8%で約半数に上った。年齢別で見ると、若年層ほど悩んでいる割合が高い。
関心あり、約5割
続いてデリケートゾーンケアに関心があるか聞いたところ、「ある」と回答した割合が最も高かったのは30代(58.7%)で、10代(55.4%)、20代(54.5%)が続いた。
デリケートゾーンに悩みがある女性(468人)に絞った集計結果が以下で、全年代で7〜8割が関心が「ある」と回答した。実際に関連商品を消費するか否かは別の議論になるが、悩みがある女性のケアニーズは高いことがわかった。
ケアの実施率、トップ3は20代・30代・60代
続いて、実際にデリケートゾーンケアをしているか聞いたところ、「している」は全体で15.8%で、していない人がマジョリティであることがわかった。年齢別で最も高かったのは20代(25.1%)、次いで30代(19.2%)、60代(13.9%)だった。
ケアを始めた理由や目的を聞いた質問では、トップ3は「かゆみが気になった(34.8%)」、「ニオイが気になった(34.2%)」、「黒ずみが気になった(30.4%)」。
デリケートゾーンケア、「している」派
どんな効果があった?
デリケートゾーンケアによって、具体的にどのような効果を感じているのか?ケアをしている人に聞いたところ、トップ3が「ニオイの改善」「かゆみの改善」「ムレの改善」だった。
今後も続けたい理由
今後の意向を聞いた質問では、約98%が「今後もケアをしたい」と回答しており、ケアの満足度は高い様子。その理由は以下だった。
デリケートゾーンケア、「していない」派
関心層は約5割
一方で、デリケートゾーンケアをしていない女性の意識は?「今後ケアをしたいと思うか?」と聞いたところ、「したいと思う」と回答したのは全体で48.9%で約半数。特に10代のニーズが強く、20〜50代でも半数を超える結果となった。
関心層・無関心層、それぞれの理由
現在はケアをしていないが「今後、ケアを始めたい」と考えている女性と、「今後もしたいと思わない」女性、それぞれに理由を聞いた。前者のトップ3は「ニオイ対策・予防のため」「清潔・衛生的に保ちたいから」「気になるから」。一方で後者の「今後もしたいと思わない」女性の理由で多かったのは、「必要性を感じないから」「悩みがない・困っていないから」「面倒だから」。
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