日本初、「健康経営専門医」の認定制度スタート 健康と企業経営を統合的に支援する専門人材 

日本健康経営専門医機構(東京・中央)が、企業の健康と経営を統合的に支援する「健康経営専門医」の認定制度を今月1日に開始した。健康経営に特化した専門医資格の認定は、日本初(同機構調べ)

 

 日本健康経営専門医機構

【出典】一般社団法人 日本健康経営専門医機構

 

科学的根拠に基づく健康支援と戦略的経営支援を統合的に提供できる専門人材を認定する資格で、対象は医師。同機構によると、産業医は、メンタル不調者の対応や復職支援といった「問題解決型」の業務が中心であるのに対し、健康経営専門医は、企業の健康投資を戦略的に捉え、生産性や企業価値の向上へとつなげる「価値創造型」の業務を担うという位置付け。資格取得にあたり習得する知識は、ワーカーの健康課題と企業経営。後者は経営コンサルティングの基本的なスキルを身につけるもので、ビジョン策定、事業戦略の構築、経営課題の抽出と解決策の提案、経営層との議論・合意形成といった領域を含む。

認定制度の開始にあたり同機構は、「健康経営専門医が、現場の健康課題を経営課題と結びつけて企業の投資判断に貢献できるよう、育成していきたい」としている。同機構は昨年10月に設立。代表理事は、訪日外国人の診療支援を行う株式会社メディ・エンジン代表取締役の東貴大氏。顧問は、医師で『医療4.0』の著者である加藤浩晃氏。第1回目の会員募集は、6月末まで。

 

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