「#筋肉女子」増加中 人気の背景と筋肉女子の市場を理解する(2/3)

筋肉女子が増えている理由

1.ボディメイクのトレンド変化

以前のボディメイクでは減量や細くなることが目的だったが、健康志向が世界的トレンドになった今、そのトレンドが変化。ただ細いよりも程よく筋肉がつき女性らしいカービーラインのある体つき、いわゆるヘルシーボディが支持されるようになった。

2.SNSで見る海外の人気セレブの影響

海外の人気セレブなどの日常生活がSNSで簡単に見られるようになったことで、国際基準の美意識も日本に流入。メリハリのある海外女性の体型や日常のトレーニングの様子を見て、美容にも健康にも最適な筋トレを取り入れた生活に憧れる女性が増えていった。

人気の筋肉女子

  • AYAさん
    フィットネスモデル。ファッションモデルからクロスフィットとの出会いを経てフィットネスモデルへと転向。自身のジムを経営しておりパーソナルトレーナーとしても活躍中
  • MIHARUさん(ビキニ競技出場者)
    フィットネスモデル。GIA認定トレーナー。日本人初のIFBB BIKINI PROとしても活動している。ヒップトレーニングを取り入れた女性へのパーソナルトレーニングも行い、各地でイベント・講演・セミナー講師として活躍中
  • 才木玲佳さん
    筋肉アイドル。プロレスラー。K-1アマチュア大会に出場後プロレス総合学院に入学し、プロレスデビューを果たす。現在は筋肉アイドルとしても各メディアで活躍中
  • 中村アンさん
    モデル。女優。クロスフィットで鍛え上げた健康的な体が雑誌で掲載され、女性憧れの「美ボディ」として注目を浴びた

筋肉女子の特徴

自分にストイックな筋肉女子は、目標に沿ったライフスタイルを確立。運動習慣から食事管理まで、憧れの美ボディ実現を目指して日々生活を送っている。メンタルにもフィジカルにも明るい変化をもたらしている。

筋肉女子が目指すボディ

程よく筋肉がついたヘルシーボディには、身体のメリハリが欠かせない。体を鍛える以外にも、女性らしいボディラインを意識しながらトレーニングを行うのが筋肉女子。マーケティングリサーチが調査した「フィットネスジムで意識して鍛える部位」によると、ジムに通う女性が意識して鍛えている部位は以下の通り。太りやすい下半身がトップ1・2となり、人目に付きやすい腕が3位にランクインした。

  • 《フィットネスジムで意識して鍛える部位》
    ・第1位 尻の筋肉(36.0%)
    ・第2位 脚の筋肉(35.1%)
    ・第3位 腕の筋肉(34.2%)

美尻

ヘルシーボディブームで、最近はふっくらした美尻ニーズが高まっている。鍛えることでお尻の位置が上がり脚長効果を得られることも魅力。しかし欧米人と比較して扁平尻が多い日本人にはヒップにコンプレックスを抱えている女性も多く、美尻メイクに特化した雑誌特集やトレーニングプログラムは人気が高い。「美尻ジム」として各種メディアにも取り上げられる「ジムナイア」では、「美尻・美脚プログラム」を実施している。

太もも

太ももを、すらっと引き締めたいという声も多い。お尻と同様に、太ももダイエットに特化したジムもある。太ももダイエット専門ジム「B-concept」は、「ボトムス2サイズダウン」を目標に2ヵ月の短期集中プログラムを提供する。以下はB-concept公開の「脚痩せストレッチ」動画。

筋肉女子のライフスタイル

1.定期的な運動習慣

フィットネスジムに通ったり、自宅でDVDやYou Tubeを見ながら筋トレ。人気のエクササイズは筋肉女子ブームの火付け役、AYAさんが提唱するAYAトレーニング。1日15分で行える手軽さが人気の秘訣。


AYAボディメソッド DVD付き 1日15分2週間でタフ×ビューティ・ボディ

筋トレのコツや方法を配信する筋肉女子系YouTuberではフィットネスモデルとしても活動するmyung(ミョン)さんが人気。GLITTER×PELADEビューティーヒップコンテストで3位に入賞。

フィットネスジムのなかでも女性人気が急上昇中なのがキックボクシング。ストレス発散にもなり、短時間で高い消費カロリーも期待できるキックボクシングでは女性専用スタジオも登場。

2.徹底した食事管理

「低糖質・低脂肪・高タンパク質」の食事法は筋肉女子の定番。間食は、ドライフルーツやナッツなど未加工のものや、タンパク質が多い乳製品が中心。

3.コンディショニングやリカバリー

汗をかくような激しい運動後は体のケアが大切。トレーニング後の疲労回復には、マッサージやアイスバスが効果的とされている。屋外でのトレーニング後に活用できる折り畳み式のアイスバスも登場。また夜更かしをしない、睡眠時間をたっぷりとる、疲れをためないといった健康的なライフスタイルを送ることも重視する。

PAGE TOP
×