ナチュラル&クリーンビューティ志向で、カプセルも「植物由来」
ナチュラル志向やクリーンビューティ志向の高まりを背景に、サプリ市場で今後の需要拡大が期待されるのは植物由来のカプセル。
ソフトカプセルの皮膜部分には、豚や牛、魚などの動物由来のゼラチンを使うのが一般的です。ゼラチンは、古来より人類に親しまれてきた非常に安全性の高い食品です。しかし、最近では、植物由来原料の嗜好が高まっています。(引用:中日本カプセル株式会社)
まだ広く認知されてはいないため話題性には乏しいが、厳格なベジタリアンや、持病悪化を防ぎつつも安心してサプリを摂取したい人、健康意識が高く海外からサプリを取り寄せている人など、ヘルスリテラシーが高い女性たちの間ではすでに知られており、植物由来カプセルを購入時の判断基準としている傾向が見られる。
健康食品サプリの受託製造を行う中日本カプセル(岐阜・大垣)によると、植物性カプセルの特徴は以下とのこと。
- 皮膜が植物由来の原料のみで構成される(pH調整剤等の化学合成原料不使用)
- 使用する澱粉も食品扱いで、化学物質を使用していない(よりナチュラル)
- カプセルの安定性が高い
- カプセル同士が付着しにくい
- カプセル皮膜無色透明
- ゼラチン特有のにおいがなく、ほとんど無臭
(引用:中日本カプセル株式会社)
近年、「ベジタリアン」「ビーガン」「ペスカタリアン」「オーガニック」など食スタイルが多様化しているが、いずれも共通しているのは、ナチュラルかつ自分自身や地球環境にも優しいこと。
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これまでは食のリテラシーが高い女性にとって、食品の選択基準は「安心・安全・健康」だったが、SDGsの観点から近年は「動物愛護」や「環境への優しさ」も包括的に考えた上で、自身の食スタイルを決める女性が増えている。
また、当社ウーマンズが以前実施した調査では「サプリの臭いがきつくて、2回目以降は購入するのをやめた」との声も。このような女性たちの意識変化と動物性カプセルへの不満を背景に、植物性カプセルの需要はこれから高まる気配だ。
女性の健康食品の選択基準は?
小林製薬の紅麹サプリを巡る問題で、健康食品への不信感や動揺が消費者の間で広がっています。特に男性よりも健康意識・健康行動者率が高い女性による “健康食品の摂取控え” が懸念されることから、健康食品を普段摂取している20〜70代女性を対象に、健康食品に対するイメージの変化や、今後の摂取意向、今後の健康食品の選択基準を調査しました。女性たちのリアルな声からは、今後の健康食品の開発・販促・コミュニケーション設計のヒントを見つけることができます。詳細は「紅麹サプリ問題で、健康食品の選択基準に変化 女性消費者分析でわかった88キーワード」へ。
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