物価高で味覚トレンドに変化、12万件の味覚データから発見 2024年上半期の食品・飲料トレンド

物価高を背景に、消費者の食・飲料の嗜好は「うま濃い余韻」へ。フードテックシンクタンクの香り戦略研究所(東京・中央)が、2024年上半期の食・飲料の味覚トレンドを発表した。同社が保有する12万件超の味覚データベースと、2024年の市場商品の味覚データを分析したところ、コロナ禍以降の味覚トレンドとなっていた”インパクト重視”の意識が薄れ、”満足感重視”が強まっていることがわかった。

 

【出典】香り戦略研究所

 

背景にあるのは物価高。2020年のコロナ禍以降、強いストレスからの解放感を求める心理から、市場では刺激的な味わいに注目が集まっていたが、昨今の食・飲料の価格上昇や容量の減少など商品仕様の変更から、満足感が重視されるようになっているという。消費者の満足度を引き上げようとメーカー各社も、”余韻が残る濃いうま味”を強化しているとの動向をとらえた。

また、消極的にならざるを得ない消費行動の中、不安を抱える消費者は安心感を求めており、プラントベースフードや代替食品などの新技術や目新しい新商品から、「よく知っているブランド」へと回帰する動きも見られるという。

 

健康食品の摂取以降

 

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