盛り上がるオーガニックライフスタイル 市場規模・生活者意識・企業事例(1/3)

「安全」と「自分らしさ」を武器に、新たなライフスタイルのトレンドとして登場したのが「オーガニックライフスタイル」。有機肥料や自然由来の成分で、人体に優しいオーガニック商品が、無理をしない上質で丁寧な暮らし方を提案。ファッション、コスメ、食品と盛り上がるオーガニックライフスタイルの市場をのぞいてみよう。

広がる“オーガニックライフスタイル”

自然を身近に感じることができる、安心で安全な“オーガニック”。それを食品や製品を通して生活のなかに取り入れる“オーガニックライフスタイル”が、健康志向が高まる近年、注目を浴びている。

「オーガニックライフスタイル」とは?

オーガニックとは

オーガニックは「有機の」という意味。農薬や化学肥料を使わず、動物の糞や草木の灰といった有機肥料で生産された農産物を指す。またこのように生産された畜産物や、農産物を用いて無添加で生産された加工食品を「オーガニック食品」と呼ぶ。作る過程において自然由来のものを使用するため、安全性が高く化学的な危害要因が小さいことが特徴。またオーガニックは食品以外でも適用され、最近では肌に優しいオーガニックコットンやオーガニックコスメが注目を集めている。

オーガニックは、より農薬や化成肥料、遺伝子組み換え技術を使用せず、自然に近い状態で生産された有機食品や有機製品を指す。オーガニックだから美味しくて安全だとは言い切れないが、一般的な商品に比べて格段にリスクが低く、食品ならばより自然に近く安心なのも事実といえる。引用:財界新聞「オーガニック市場が拡大 消費者がオーガニック製品を求める理由とは?」

オーガニックコットン、オーガニックコスメの詳細な定義は以下。

  • オーガニックコットン
    農薬や化学肥料を用いない有機農業で栽培された木綿を使用。漂白剤やワックスを使わずに織られた布はオーガニックコットンと呼ばれ、アレルギーやアトピーに悩む人々に効果を発揮する
  • オーガニックコスメ(オーガニック化粧品)
    アルコールやシリコンといった化学的な成分はほとんど使用せず、自然由来の成分を中心に配合。肌に対して低刺激なため、皮膚疾患を抱える人や敏感肌の人に支持される。「人間の肌が本来持つ自然治癒力を助長、回復させることに着目したスキンケア用品」をうたっている

オーガニックライフスタイルとは

オーガニック食品や製品に囲まれた生活のことを、“オーガニックライフスタイル”と呼ぶ。いまやオーガニック製品は、食べるものから着るもの、使うものまで衣食住あらゆる要素で登場している。幅広く展開するオーガニック商品によって、毎日に寄り添うものを丁寧に選ぶことができ、自分らしいライフスタイルの確立を手助けしてくれる。ちなみにオーガニック商品=「自然に近い」という理由から、オーガニックなライフスタイルと似た概念で「ナチュラルなライフスタイル」という言葉も使われている。

生活者の関心高まる「オーガニック」、理由は?

ネット上の検索ボリュームを見ると、「オーガニック」の関心が年々高まっていることがわかる。オーガニックがこれほど支持される理由は何なのか?

オーガニックライフスタイル

Googleトレンド「オーガニックライフ」

マイボイスコム(東京・千代田)が実施した「オーガニック商品に関するアンケート調査」によると、オーガニック商品(例:食品/飲料/化粧品・メイクアップ用品・スキンケア用品/肌着・下着類/タオル類)を利用したことがある人は約4割。特に男性よりも女性に多く、さらに60~70代女性の利用率が高い。その使用理由には「健康によい」がトップにあがり、次いで「環境によい」「品質がよい」「安全」が並ぶ。

  • 【オーガニック商品を利用する理由】
    1位:健康によい(60.2%)
    2位:環境によい(38.0%)
    3位:品質がよい(33.8%)
    4位:安全(28.6%)
    5位:体にやさしいものを利用したい(24.0%)
    6位:化学原料や添加物をできるだけ避けたい(22.6%)
    7位:アレルギーの予防・対策(22.0%)
    出典:マイボイスコム「オーガニック商品に関するアンケート調査」

オーガニックライフスタイルへの関心が高まっている他の理由として、健康志向の高まりや、ナチュラルな生き方を好む人が増えていることが考えられる。例として、2014年には高学歴・高職歴をあえて手放し、ナチュラルで自分らしい生き方を選択する女性のライフスタイルを描いた書籍「ハウスワイフ2.0」が話題に。

SNSの普及やインターネットの発達により情報が氾濫する現代において、そしてライフスタイルが多様化する中、「周囲に流されない、自分らしさ」を実現することが理想的なライフスタイルの一つとなっている。またストレス社会から解放されたいという思いによる「癒されたいニーズ」も存在。自然にも自分の体にも優しいオーガニック商品を取り入れることで、生活に心地よさをもたらしたいという意識がうかがえる。

ハウスワイフ2.0

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